
本記事はアフィリエイト広告を含みます。掲載している料金・仕様は2026年9月時点で各社公式サイトを確認した情報です。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
深夜0時。freeeの申し込み画面を開いたまま、隣のタブではマネーフォワードの料金ページ、さらに隣では弥生の「初年度無料」のバナーが光っている。2時間かけて比較記事を5本読んだのに、まだ1社も申し込めていない。
先に結論を置きます。簿記の知識がまったくなく、確定申告そのものが初めてならfreee会計。消費税の申告があり、年額のコストを抑えたいならマネーフォワード クラウド確定申告。初年度の出費をゼロにして、まず1年通して使ってみたいなら、やよいの青色申告 オンラインのセルフプラン——この3分岐が、3社選びの9割を占めます。
迷っている時間そのものが、実はいちばん高くついています。会計ソフトを入れないまま数か月が過ぎると、通帳とカード明細を遡って入力し直す作業が確定申告期に丸ごと降りかかる。レシートの束から1年分を手入力する時間は、どのプランの年額よりも高くつくケースがほとんどです。つまり「どれが最善か」を突き止めることより、「自分が確実に続けられる1本」を今日決めることのほうが、金額的にも合理的です。
この記事では、3社の個人事業主向け・法人向けの料金を、すべて税抜・年額・年払い時の月額換算を分けて並べます。さらに、キャンペーン条件まで織り込んだ「初年度・2年目・3年間合計」の実質コストも試算しました。料金の数値はすべて2026年9月時点で各社公式サイトを確認したものだけを使い、確認できなかった項目は数値を書かず「公式で要確認」と明記しています。
この記事でわかること
- freee・マネーフォワード・弥生の個人向け料金を、税抜・年額・月額換算で正確に並べた比較表
- 法人向け3社の料金比較(freeeの現行プラン名は「ひとり法人/スターター/スタンダード」。旧プラン名は使いません)
- キャンペーン条件を反映した「初年度・2年目・3年間合計」の実質コスト試算
- 月払いと年払いでいくら差がつくのか(最大で年36,000円・税抜の差が出るプランもある)
- 3社それぞれの「向いている人/向いていない人/デメリット」
- 弥生の「1年間無料」に付いてくる条件と、自動更新の落とし穴
- 解約・返金・契約条件のうち、公式で確認できた範囲とできなかった範囲
- 結論|3社は「どれが優れているか」ではなく「どの条件に合うか」で決まる
- 個人事業主向け 料金比較(税抜・2026年9月時点)
- 法人向け 料金比較(税抜・2026年9月時点)
- 初年度・2年目・3年間合計の実質コスト試算
- 月払いと年払いで、いくら差がつくのか
- 機能・思想の比較|入力方法・連携・サポート・税理士対応
- freee会計|向いている人・向いていない人・デメリット
- マネーフォワード クラウド|向いている人・向いていない人・デメリット
- 弥生(やよいの青色申告 オンライン)|向いている人・向いていない人・デメリット
- ケース別の選び方|あなたの状況ならどれか
- 申し込みから初回の確定申告までの手順
- 解約・返金・契約条件|確認できたことと、できなかったこと
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|今日決めるための最後の1問
- freee・マネーフォワード・弥生の3社で迷っていて、料金の正確な比較表が見たい人
- 「初年度無料」「月額◯円から」という表記の裏にある条件を知りたい人
- 個人事業主から法人成りを控えていて、両方の料金を見ておきたい人
- インボイス登録で課税事業者になり、消費税申告に対応するプランを探している人
- 一度選んだら数年使い続ける前提で、長期の総額で判断したい人
結論|3社は「どれが優れているか」ではなく「どの条件に合うか」で決まる
freee・マネーフォワード・弥生は、いずれも長く提供されている主要サービスです。そのため「どれかが決定的に劣っている」という構図にはなりません。差が出るのは、あなたの簿記の知識量・消費税の申告義務の有無・初年度にいくらまで払えるか——この3点です。
簿記の知識がゼロで、確定申告そのものが初めてならfreee会計
freee会計は「借方・貸方」という簿記の用語を前面に出さず、日常の言葉で取引を登録していく設計になっています。何を買って、どこから入金があったかを順に埋めていくと、結果として帳簿ができあがる形です。したがって、簿記を学ぶ時間を確定申告までに確保できない人にとっては、学習コストがそのまま節約できます。
一方で、この思想は経験者には逆に働きます。仕訳の形で帳簿を見たい人には、freeeの画面は遠回りに感じられることがある。つまりfreeeは「簿記を知らない人にとっての近道」であって、「誰にとっても速い道」ではありません。
消費税の申告があり、年額を抑えたいならマネーフォワード クラウド
個人事業主向けの中位プランで見ると、マネーフォワード クラウド確定申告の「パーソナル」は年額15,360円(税抜・年払い)。同じ中位クラスにあたるfreee会計の「スタンダード」は年額23,760円(税抜・年払い)で、差は年8,400円(税抜)です。3年使えば25,200円(税抜)の差になります。
ただし注意点がひとつ。マネーフォワードの最安プラン「パーソナルミニ」は消費税申告に対応していません。インボイス登録をして課税事業者になった人は、この最安プランを選べず、実質的にパーソナル以上が前提になります。ここを読み違えると「最安だと思って契約したのに申告できない」という事態になるため、自分が課税事業者かどうかを先に確定させてください。
初年度の出費をゼロにしたいなら、やよいの青色申告 オンライン
やよいの青色申告 オンラインは、セルフプラン(通常年額11,800円・税抜)とベーシックプラン(通常年額22,800円・税抜)が、初年度1年間無料のキャンペーン対象です。トータルプラン(通常年額39,600円・税抜)は初年度19,800円(税抜)の半額になります。
この無料キャンペーンは、口座振替またはクレジットカード情報の登録が必要です。さらに、無料期間が終了すると通常年額で自動更新されます(前月末までであればキャンセル可能)。つまり「登録だけして忘れる」と、翌年に11,800円〜39,600円(税抜)が自動的に発生します。カレンダーに解約判断日を入れておくことを強くおすすめします。
3社の決め手を1枚にまとめた早見表
| あなたの条件 | 第一候補 | 判断の根拠 |
|---|---|---|
| 簿記の知識がなく、確定申告が初めて | freee会計 | 簿記用語を使わない入力設計。学習時間を確保できない人の近道になる |
| 簿記3級程度の知識があり、仕訳で管理したい | マネーフォワード クラウド | 仕訳ベースの操作が画面上に出てくるため、経験者の手順と噛み合いやすい |
| 消費税の申告が必要(課税事業者) | マネーフォワード クラウド パーソナル以上 | 最安のパーソナルミニは消費税申告に非対応。プラン選定に直結する |
| 初年度の出費を0円にしたい | やよいの青色申告 オンライン セルフ/ベーシック | 初年度1年間無料(口座振替・クレカ登録が条件/終了後は自動更新) |
| 青色申告で3年以上使う前提で、総額を抑えたい | やよいの青色申告 オンライン セルフ | 初年度0円+通常年額11,800円(税抜)。本記事の3年試算では23,600円で、比較した入門クラス3プランの中で最も低い |
| 電話で相談できる窓口が欲しい | やよいの青色申告 オンライン ベーシック以上 | 電話・メール・チャット対応(ベーシックは利用10回が上限) |
| 仕訳や業務内容そのものを相談したい | やよいの青色申告 オンライン トータル | 仕訳相談・業務相談・確定申告相談が付帯する上位プラン |
| ひとり法人として法人決算をしたい | マネーフォワード クラウド ひとり法人 | 年払い年額29,760円(税抜)で、3社のひとり法人クラスで最も低い年額 |
| 会計以外に経費精算・部門管理も使いたい | 弥生会計 Next ベーシック以上 | 経費精算・部門管理が付帯。年額50,400円(税抜)から |
この表で自分の行が見つかったなら、そこが出発点です。ただし、どの行も「絶対にこれ」ではありません。以降のセクションで、料金の内訳・デメリット・解約条件まで見たうえで、最終的に判断してください。
freee会計の導入相談・補助金の対象か確認する個人事業主向け 料金比較(税抜・2026年9月時点)
ここからが、この記事の主役です。比較記事で最も事故が多いのが料金の表記で、税抜と税込、年額と月額、月払いの月額と年払い時の月額換算が混ざったまま並べられているケースが少なくありません。以下の表は、すべて税抜で統一し、「月払いの月額」「年払い時の月額換算」「年払いの年額」を別の列に分けています。
freee会計 個人事業主向けの料金(税抜)
| プラン | 月払いの月額(税抜) | 年払い時の月額換算(税抜) | 年払いの年額(税抜) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| スターター | 1,780円 | 980円 | 11,760円 | 個人向けの最安プラン |
| スタンダード | 2,980円 | 1,980円 | 23,760円 | 月払い・年払いの両方を選べる |
| プレミアム | 月払いなし | 3,316円 | 39,800円 | 年払いのみ |
| 入力おまかせ | 月払いなし | 4,150円 | 49,800円 | 年払いのみ。月60件まで込み、61件目から1件70円(税別) |
freeeの個人向けで見落とされやすいのが、下2つのプランが年払い専用である点です。プレミアムと入力おまかせには月払いの設定がないため、「まず1か月試して、合わなければ止める」という使い方ができません。
さらに、入力おまかせには従量課金があります。月60件までは料金に含まれますが、61件目からは1件あたり70円(税別)が加算される仕組みです。取引が増えた月に請求額が跳ねる構造なので、繁忙月がある業種は自分の月間取引件数を先に数えておくべきでしょう。
マネーフォワード クラウド確定申告の料金(個人・税抜)
| プラン | 年払いの年額(税抜) | 年額÷12の月額換算(税抜) | 消費税申告 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| パーソナルミニ | 10,800円 | 900円 | 非対応 | 公式が「月々900円(税抜)から」と案内する最安プラン |
| パーソナル | 15,360円 | 1,280円 | 対応 | 中位プラン |
| パーソナルプラス | 35,760円 | 2,980円 | 対応 | 上位プラン |
※月額換算は、本記事が年払い年額を12で割って算出した参考値です(税抜)。初期費用は0円と公式に記載されています。
マネーフォワードのパーソナルミニは消費税申告に非対応です。インボイス制度の登録番号を取得して課税事業者になった人は、このプランでは消費税の申告ができません。「月900円から」という数字だけを見て契約すると、申告期に上位プランへの変更が必要になり、想定していたコストと変わります。自分が免税事業者か課税事業者かを、契約前に必ず確定させてください。
やよいの青色申告 オンラインの料金(税抜・全プラン年払いのみ)
| プラン | 通常の年額(税抜) | 初年度キャンペーン | サポート内容 |
|---|---|---|---|
| セルフプラン | 11,800円 | 1年間無料 | WebのFAQのみ |
| ベーシックプラン | 22,800円 | 1年間無料 | 電話・メール・チャット(利用10回が上限) |
| トータルプラン | 39,600円 | 初年度19,800円(半額) | 仕訳相談・業務相談・確定申告相談あり |
やよいの青色申告 オンラインは、3プランとも年払いのみの提供です。月単位での契約・解約という選択肢がないため、「1か月だけ試す」という入り方はできません。そのかわり、セルフとベーシックは初年度1年間が無料になるので、実質的に1年かけて試せる形になっています。
ベーシックプランのサポートには「利用10回が上限」という条件が付きます。つまり、電話やチャットを無制限に使えるわけではありません。頻繁に相談する前提であれば、トータルプランまで視野に入れる必要があります。
白色申告で始める場合の選択肢(やよいの白色申告 オンライン)
青色申告ではなく白色申告で済ませる場合、弥生には別ラインの「やよいの白色申告 オンライン」があります。こちらのフリープランは永年無料です。ただし条件があり、3年間ログインがないと利用できなくなる点と、サポートがWebのFAQのみである点は押さえておいてください。
| プラン | 通常の年額(税抜) | 初年度 | 備考 |
|---|---|---|---|
| フリープラン | 0円(永年無料) | 0円 | WebのFAQのみ。3年間ログインがないと利用不可になる |
| ベーシックプラン | 11,500円 | 1年間無料 | 電話・メール・チャット(10回上限) |
| トータルプラン | 21,000円 | 10,500円 | 仕訳相談・業務相談あり |
ただし、白色申告を選ぶと青色申告特別控除は使えません。控除の金額と年額11,800円(税抜)のコストを比べれば、青色申告を前提にソフトを選ぶほうが合理的なケースが多くなります。青色申告の手続きそのものに不安がある場合は、青色申告とe-Taxのやり方を手順ごとに解説した記事で、申請の流れと必要書類を先に確認しておくと判断しやすくなります。
3社横並び|個人事業主向け 料金比較表(税抜・年払いの年額)
ここまでの数値を、価格帯の近いプラン同士で横に並べます。ただし、同じ行にあるプランの機能が同一という意味ではありません。金額の位置関係を把握するための表として見てください。
| 価格帯 | freee会計 | マネーフォワード クラウド | やよいの青色申告 オンライン |
|---|---|---|---|
| 入門クラス | スターター 11,760円/年 | パーソナルミニ 10,800円/年 消費税申告は非対応 | セルフプラン 11,800円/年 初年度1年間無料 |
| 中位クラス | スタンダード 23,760円/年 | パーソナル 15,360円/年 | ベーシックプラン 22,800円/年 初年度1年間無料 |
| 上位クラス | プレミアム 39,800円/年 | パーソナルプラス 35,760円/年 | トータルプラン 39,600円/年 初年度19,800円 |
| 最上位・特殊 | 入力おまかせ 49,800円/年 (月60件込・超過70円/件) | ― | ― |
| 月払いの可否 | スターター・スタンダードは可 プレミアム・入力おまかせは不可 | 公式は年払い前提の価格提示 | 全プラン年払いのみ |
この表から読み取れることは3つあります。第一に、入門クラスは3社とも1万円台前半に収まっており、金額での差はほとんどありません。第二に、中位クラスではマネーフォワードのパーソナルが15,360円(税抜)と、freeeスタンダードより8,400円(税抜)低い位置にあります。第三に、弥生は初年度のキャンペーンがあるぶん、1年目だけを見れば入門・中位クラスとも0円です。
つまり「どの年を基準に見るか」で最安が入れ替わります。だからこそ、後述する3年間合計の試算まで見たうえで判断してください。
マネーフォワード クラウドの詳細・料金を公式で確認する
法人向け 料金比較(税抜・2026年9月時点)
法人向けは、個人向け以上に情報が古いまま出回っています。とくにfreeeについては注意が必要です。
いまも多くの比較記事にこの3つの名前が載っていますが、2026年9月時点のfreee公式サイトにこれらのプラン名は存在しません。現行の法人向けプランは「ひとり法人」「スターター」「スタンダード」「アドバンス」「エンタープライズ」です。旧プラン名を前提にした料金比較を見つけたら、その記事の数値全体が古い可能性を疑ってください。
freee会計 法人向けの料金(税抜)
| プラン | 月払いの月額(税抜) | 年払い時の月額換算(税抜) | 年払いの年額(税抜) |
|---|---|---|---|
| ひとり法人 | 3,980円 | 2,980円 | 35,760円 |
| スターター | 7,280円 | 5,480円 | 65,760円 |
| スタンダード | 11,980円 | 8,980円 | 107,760円 |
| アドバンス | 公式で確認できず | 39,780円〜 | 公式で確認できず |
| エンタープライズ | 要問い合わせ | ||
アドバンス以上は、公表されている情報が限られます。本記事では確認できた「年払い時の月額換算 39,780円〜(税抜)」のみを記載し、月払い額と年額は数値を書きません。推測で埋めると、規模拡大時の予算計画そのものが狂うためです。
マネーフォワード クラウド(法人)の料金
| プラン | 月払いの月額(税抜) | 年払いの年額(税抜) | 年払いの年額(税込) | 年額÷12の月額換算(税抜) |
|---|---|---|---|---|
| ひとり法人 | 3,980円 | 29,760円 | 32,736円 | 2,480円 |
| スモールビジネス | 5,980円 | 53,760円 | 59,136円 | 4,480円 |
| ビジネス | 7,980円 | 77,760円 | 85,536円 | 6,480円 |
マネーフォワードの法人向けは、税抜と税込の両方が公式に示されています。※月額換算は本記事が年額を12で割った参考値です。
弥生会計 Next(法人)の料金(税抜・年払い)
| プラン | 年払いの年額(税抜) | 月額換算(税抜) | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| エントリープラン | 34,800円 | 2,900円 | ユーザー3名まで無料 |
| ベーシックプラン | 50,400円 | 4,200円 | +経費精算・部門管理 |
| ベーシックプラスプラン | 84,000円 | 7,000円 | +電話サポート・仕訳相談 |
弥生会計 Next には最大2か月の無料体験があります。ただし、無料体験中は決算書の作成・出力ができません。法人にとって決算書の出力可否は評価軸の中心ですから、「無料体験で決算まで通して確かめてから決める」という検証の仕方はできない点に注意してください。
また、弥生会計 Next の月払い価格は公式に記載がありません。したがって本記事でも月払いの金額は書きません。月単位で契約したい場合は、公式サイトまたは問い合わせ窓口で直接確認してください。
3社横並び|法人向け 料金比較表(税抜・年払いの年額)
| 規模の目安 | freee会計 | マネーフォワード クラウド | 弥生会計 Next |
|---|---|---|---|
| ひとり法人・役員1名 | ひとり法人 35,760円/年 | ひとり法人 29,760円/年 | エントリープラン 34,800円/年 (ユーザー3名まで無料) |
| 小規模・数名体制 | スターター 65,760円/年 | スモールビジネス 53,760円/年 | ベーシックプラン 50,400円/年 |
| 中規模・部門管理あり | スタンダード 107,760円/年 | ビジネス 77,760円/年 | ベーシックプラスプラン 84,000円/年 |
| さらに上位 | アドバンス(月額換算39,780円〜) エンタープライズは要問い合わせ | ― | ― |
| 月払いの可否 | あり(ひとり法人〜スタンダード) | あり(全3プラン) | 公式に記載なし |
| 無料で試せる範囲 | 公式サイトで要確認 | 公式サイトで要確認 | 最大2か月 決算書の作成・出力は不可 |
ひとり法人クラスでは、マネーフォワードの29,760円(税抜)が3社で最も低い年額です。freeeとの差は年6,000円(税抜)、弥生会計 Next エントリーとの差は年5,040円(税抜)。ただし弥生はユーザー3名まで無料と明記しているため、役員と配偶者・経理担当の3名で使う前提なら、1人あたりの単価で見た印象は変わります。
小規模・中規模クラスになると順位が動きます。数名体制では弥生会計 Next ベーシックの50,400円(税抜)が最も低く、中規模ではマネーフォワード ビジネスの77,760円(税抜)が最も低い。つまり「どの社が安いか」は規模によって入れ替わるため、今の人数だけでなく1〜2年後の体制で見積もるほうが安全です。
個人と法人の両方を見比べたうえで、freeeとマネーフォワードの2社に絞り込みたい場合は、マネーフォワード クラウドとfreeeを1対1で比較した記事で、機能面の差をさらに細かく整理しています。
やよいの青色申告 オンラインのプラン内容と初年度の条件を公式で確認する初年度・2年目・3年間合計の実質コスト試算
料金表を1年分だけ眺めても、実際に払う金額は見えてきません。なぜなら弥生には初年度キャンペーンがあり、freeeとマネーフォワードには年払い割引があるからです。そこで、キャンペーン条件まで織り込んだ複数年の総額を試算しました。
この試算の前提(必ず先に読んでください)
以下の金額は、本記事が公式の料金表をもとに計算した参考値です。次の前提を置いています。
① すべて税抜(消費税は含みません)
② すべて年払いで契約し、途中解約をしない
③ 期間中に各社の料金改定・キャンペーン変更がない
④ 弥生の初年度無料は、口座振替またはクレジットカード情報を登録して適用を受けたものとする
実際の請求額は契約時期・キャンペーンの実施状況によって変わります。契約前に必ず公式サイトで最新の金額を確認してください。
個人事業主・入門クラスの3年間コスト試算
| プラン | 1年目(税抜) | 2年目(税抜) | 3年目(税抜) | 3年間合計(税抜) |
|---|---|---|---|---|
| freee スターター | 11,760円 | 11,760円 | 11,760円 | 35,280円 |
| MF パーソナルミニ 消費税申告は非対応 | 10,800円 | 10,800円 | 10,800円 | 32,400円 |
| やよいの青色申告 セルフ | 0円 | 11,800円 | 11,800円 | 23,600円 |
入門クラスで3年通して使うなら、初年度無料のぶん弥生セルフが最も低くなります。freeeスターターとの差は11,680円(税抜)、マネーフォワードのパーソナルミニとの差は8,800円(税抜)です。一方で、弥生セルフのサポートはWebのFAQのみ。つまりこの差額は「自力で操作できる人が受け取れる割引」だと考えたほうが実態に近いでしょう。
個人事業主・中位/上位クラスの3年間コスト試算
| プラン | 1年目(税抜) | 2年目以降の年額(税抜) | 2年間合計(税抜) | 3年間合計(税抜) |
|---|---|---|---|---|
| freee スタンダード | 23,760円 | 23,760円 | 47,520円 | 71,280円 |
| MF パーソナル | 15,360円 | 15,360円 | 30,720円 | 46,080円 |
| やよいの青色申告 ベーシック | 0円 | 22,800円 | 22,800円 | 45,600円 |
| freee プレミアム | 39,800円 | 39,800円 | 79,600円 | 119,400円 |
| MF パーソナルプラス | 35,760円 | 35,760円 | 71,520円 | 107,280円 |
| やよいの青色申告 トータル | 19,800円 | 39,600円 | 59,400円 | 99,000円 |
中位クラスが最も判断の割れるゾーンです。2年で区切れば弥生ベーシックが22,800円(税抜)で最も低く、3年まで伸ばすとマネーフォワード パーソナルの46,080円(税抜)が弥生ベーシックの45,600円(税抜)とほぼ並びます。その差はわずか480円(税抜)。
ここまで接近すると、金額で選ぶ意味はほとんどなくなります。むしろ、弥生ベーシックのサポートが「利用10回まで」である点と、マネーフォワード パーソナルが消費税申告に対応している点——この機能差のほうが判断材料として重い。金額が拮抗するゾーンでは、条件で選ぶほうが後悔が少なくなります。
上位クラスは3年で10万円前後(税抜)に達します。この金額帯になると、税理士への記帳代行・申告代行の費用と比較検討する余地が出てきます。ソフトの上位プランで自力対応するのか、下位プランに抑えて専門家に頼むのか。どちらが自分の時間単価に見合うかを、一度は計算しておくべきでしょう。
法人・ひとり法人クラスの3年間コスト試算
| プラン | 年額(税抜) | 3年間合計(税抜) | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| freee ひとり法人 | 35,760円 | 107,280円 | 月払い(3,980円/月)も選べる |
| MF ひとり法人 | 29,760円 | 89,280円 | 税込年額は32,736円 |
| 弥生会計 Next エントリー | 34,800円 | 104,400円 | ユーザー3名まで無料 |
3年で見ると、マネーフォワードのひとり法人がfreeeより18,000円(税抜)、弥生会計 Next エントリーより15,120円(税抜)低くなります。とはいえ、3年で18,000円(税抜)は月あたりに直せば500円の差です。年間2万円未満の差で長く使うツールを決めるより、実際に触ってみて手が止まらないほうを選ぶ判断のほうが、結果的にコストを抑えることが多いでしょう。
月払いと年払いで、いくら差がつくのか
「とりあえず月払いで様子を見る」は一見安全な選択に見えます。しかし、実際の差額を計算すると、その安全料はかなり高くつきます。
freee会計|月払い12か月分と年払いの差額
| プラン | 月払い×12か月(税抜) | 年払いの年額(税抜) | 差額(税抜) |
|---|---|---|---|
| 個人|スターター | 21,360円 | 11,760円 | 9,600円 |
| 個人|スタンダード | 35,760円 | 23,760円 | 12,000円 |
| 法人|ひとり法人 | 47,760円 | 35,760円 | 12,000円 |
| 法人|スターター | 87,360円 | 65,760円 | 21,600円 |
| 法人|スタンダード | 143,760円 | 107,760円 | 36,000円 |
※差額は、公式の月払い月額を12倍した金額から年払い年額を差し引いた本記事の計算値です(税抜)。
個人のスターターでも年9,600円(税抜)、法人スタンダードでは年36,000円(税抜)の差になります。3年続ければ法人スタンダードで108,000円(税抜)。これは、そのまま上位プラン1年分に相当する金額です。
マネーフォワード クラウド(法人)|月払い12か月分と年払いの差額
| プラン | 月払い×12か月(税抜) | 年払いの年額(税抜) | 差額(税抜) |
|---|---|---|---|
| ひとり法人 | 47,760円 | 29,760円 | 18,000円 |
| スモールビジネス | 71,760円 | 53,760円 | 18,000円 |
| ビジネス | 95,760円 | 77,760円 | 18,000円 |
マネーフォワードの法人プランは、3プランとも差額が18,000円(税抜)で揃っています。ひとり法人の場合、月払いを12か月続けると年払いの1.6倍を超える計算です。そのため、1年使い続けることがほぼ確定しているなら、年払いを選ばない理由は見つけにくいでしょう。
それでも月払いを選ぶべき場面がある
年払いが常に正解というわけではありません。次のようなケースでは、月払いのほうが結果的に損失を抑えます。
- 事業を始めたばかりで、1年後も同じ形で続けているか自信がない
- 数か月以内に法人成りを予定していて、個人向けプランを途中で使わなくなる可能性が高い
- 複数のソフトを並行して試し、数か月かけて比較したい
- 年払いの一括支払いが、今の資金繰りに影響する
ただし、freeeのプレミアムと入力おまかせ、やよいの青色申告 オンラインの全プランは年払いのみです。つまり、月払いという選択肢自体が存在しません。この2点は、プランを絞り込む前に押さえておくべき制約です。
freee会計の導入について相談できるか・補助金の対象かを確認する機能・思想の比較|入力方法・連携・サポート・税理士対応
料金が近いゾーンでは、最終的に「設計思想が自分に合うか」で決まります。ここでは、金額以外の判断軸を整理します。数値で断定できない項目は、無理に星の数を付けず、確認方法を書きました。
入力の思想|「取引」で入れるか「仕訳」で入れるか
3社で最も性格が分かれるのが、日々の入力画面の作りです。freeeは簿記の用語をできるだけ表に出さず、「何にいくら使ったか」を答えていく流れで帳簿を作る設計になっています。対してマネーフォワードと弥生は、仕訳の形が画面上に現れる場面が相対的に多く、簿記の知識がある人にとっては読み替えの手間が少なくなります。
どちらが優れているという話ではありません。簿記を知らない人がfreeeを使えば近道になり、簿記を知っている人がfreeeを使うと「仕訳がどこに入ったのか探す」手間が増える。逆もまた同じです。つまり、あなたの前提知識によって同じ機能が長所にも短所にも変わります。
この点だけは、比較表を読んでも判断できません。実際に自分の取引を3〜5件入力してみて、手が止まらないほうを選ぶ。これが最も確実な確かめ方です。
銀行・クレジットカードの連携は「数」ではなく「自分の1行」で見る
比較記事では「連携金融機関◯◯件以上」という数字がよく並びます。しかし、この数字はあなたの判断にほとんど寄与しません。なぜなら、必要なのは総数ではなく、あなたが実際に使っている銀行とカードが対象に含まれているかという一点だけだからです。
地方銀行・ネット銀行・信用金庫・法人カード・決済サービスのうち、自分が事業で使っているものを紙に書き出してください。そのうえで、各社の公式サイトにある対応金融機関の一覧で1つずつ照合する。5分で終わる作業ですが、契約後に「メインバンクが連携できなかった」という事態を確実に防げます。本記事では未検証の連携件数を掲載しないため、この確認は必ずご自身で行ってください。
サポート体制の違い(公式で確認できた範囲)
| サービス・プラン | 公式に記載されているサポート内容 |
|---|---|
| やよいの青色申告 セルフ | WebのFAQのみ |
| やよいの青色申告 ベーシック | 電話・メール・チャット(利用10回が上限) |
| やよいの青色申告 トータル | 仕訳相談・業務相談・確定申告相談あり |
| やよいの白色申告 フリー | WebのFAQのみ |
| 弥生会計 Next ベーシックプラス | 電話サポート・仕訳相談を含む |
| freee会計 各プラン | プランによって範囲が異なる。公式のプラン比較表で要確認 |
| マネーフォワード クラウド 各プラン | プランによって範囲が異なる。公式のプラン比較表で要確認 |
この表で弥生だけ記載が細かいのは、弥生が公式サイトでサポート内容をプランごとに明示しているためです。freeeとマネーフォワードのサポート範囲は、本記事の確認時点でプラン別の内訳を正確に特定できませんでした。したがって、ここでは推測を書かず「公式で要確認」としています。
サポートを重視する人にとって、弥生ベーシックの「利用10回が上限」という条件は見落としてはいけない部分です。初年度に操作を覚える過程で10回は意外と早く消化します。日常的に相談したいのであれば、トータルプランまで検討したほうが現実的でしょう。
税理士の対応度と、乗り換えやすさ
| 比較軸 | freee会計 | マネーフォワード クラウド | 弥生 |
|---|---|---|---|
| 入力画面の性格 | 簿記用語を抑えた取引ベース | 仕訳が見える場面が多い | 従来型の会計ソフトに近い |
| 簿記知識がない人の入りやすさ | 入りやすい | 学習が必要になりやすい | 学習が必要になりやすい |
| 顧問税理士の対応可否 | 事務所ごとに異なる。契約前に顧問税理士へ直接確認するのが確実(本記事では対応率などの数値は扱いません) | ||
| 契約の縛り(個人) | スターター・スタンダードは月払い可/プレミアム・入力おまかせは年払いのみ | 公式は年払い前提の価格提示 | 全プラン年払いのみ |
| 年の途中で止めやすいか | 月払いプランなら比較的止めやすい | 年払い中心のため止めにくい | 年払いのみのため止めにくい |
| 無料で試せる範囲 | 公式サイトで要確認 | 公式サイトで要確認 | 弥生会計 Nextは最大2か月(決算書の作成・出力は不可)/やよいの青色申告はセルフ・ベーシックが初年度1年間無料 |
「税理士がどのソフトに対応しているか」については、業界全体のシェアを示す検証可能な数値を本記事では扱いません。かわりに、実務上いちばん確実な方法を書きます。顧問税理士がいるなら、契約前にメール1通で「御事務所はどのソフトに対応していますか」と聞く。これで終わります。これから探す予定なら、ソフトを決めてから対応する事務所を探すという順序でも問題ありません。
なお、弥生は自社サイトで「売上実績No.1」という表記を掲げています。これは弥生自身の表記であり、本記事が独自に検証した順位ではありません。この種の表記は、各社の集計基準が異なるため、選定の決定打として扱わないほうが安全です。
マネーフォワード クラウドのプラン別機能を公式サイトで見るfreee会計|向いている人・向いていない人・デメリット
freee会計の概要と設計思想
freee会計は、簿記の知識を前提としない入力設計を軸に据えたクラウド会計サービスです。個人事業主向けは「スターター/スタンダード/プレミアム/入力おまかせ」の4プラン、法人向けは「ひとり法人/スターター/スタンダード/アドバンス/エンタープライズ」の構成になっています。
特徴的なのが最上位に近い「入力おまかせ」です。年額49,800円(税抜)で月60件までの入力が含まれ、61件目からは1件70円(税別)が加算されます。自分で入力する時間を金額に置き換えたい人向けの設計と言えるでしょう。
freeeの実際の使用感や、利用者からどんな指摘が出ているかについては、freee会計の評判とデメリットを整理した記事で、良い点と不満点の両方をまとめています。契約前に一度目を通しておくと、期待値を調整しやすくなります。
freee会計が向いている人
- 簿記を学んだことがなく、借方・貸方という言葉で手が止まってしまう
- 確定申告そのものが初めてで、何から始めればいいか分からない
- 学習に時間をかけず、今年の申告を自力で終わらせたい
- 月払いで始めて、続けられそうなら年払いに切り替える進め方をしたい
- 入力作業そのものを減らしたく、費用を払ってでも手間を外したい(入力おまかせ)
- 将来の法人化を見据えて、個人から法人まで同じ系列で揃えたい
freee会計が向いていない人
・すでに仕訳の形で帳簿を管理している人:取引ベースの入力に慣れるまで、かえって遠回りになる場面があります。
・中位クラスの機能が必要で、年額を抑えたい人:スタンダードは23,760円(税抜)で、マネーフォワード パーソナルの15,360円(税抜)より年8,400円高くなります。
・上位プランを月単位で試したい人:プレミアムと入力おまかせは年払いのみで、月払いの選択肢がありません。
・取引件数が月ごとに大きく振れる人:入力おまかせの従量課金(61件目から1件70円・税別)で、繁忙月の請求が読みにくくなります。
・アドバンス以上の導入を前提に予算を先に固めたい人:公式で月払い額・年額を確認できず、事前の予算化がしにくい構造です。
freee会計のデメリット・注意点(5点)
① 月払いと年払いの差額が大きく、月払いを続けると割高になる。個人スターターで年9,600円(税抜)、法人スタンダードで年36,000円(税抜)の差が出ます。「途中で止められるように」と月払いを選ぶと、結果的に止めなかった場合の損失が積み上がる構造です。3年続ければ法人スタンダードで108,000円(税抜)の差になります。
② プレミアム・入力おまかせは年払いのみで、途中で止める選択肢がない。上位機能を試したいのに月単位の契約ができず、1年分の支払いを先に決める必要があります。事業の見通しが立たない時期には重い判断になります。
③ 入力おまかせの従量課金で、請求額が月ごとに変動する。月60件までは年額に含まれますが、61件目からは1件70円(税別)。仮に月100件になった月は40件分が加算されます。予算を固定したい人にとっては扱いにくい料金体系です。
④ 簿記経験者には入力思想が合わないことがある。仕訳をそのまま入力したい人にとっては、freeeの画面構成が一手多く感じられる場面があります。顧問税理士と画面を共有して作業するスタイルの場合、事務所側の慣れにも左右されます。
⑤ アドバンス以上の料金が公式で完全には把握できない。本記事の確認時点で、アドバンスは「年払い時の月額換算39,780円〜(税抜)」しか確認できず、月払い額と年額は取得できませんでした。規模拡大に伴って上位プランへ移る計画がある場合、移行後のコストを事前に固定しにくい点は弱点です。この範囲は公式に直接問い合わせて確認してください。
freee会計の導入相談・補助金の対象条件を確認するマネーフォワード クラウド|向いている人・向いていない人・デメリット
マネーフォワード クラウドの概要
個人事業主向けは「マネーフォワード クラウド確定申告」の名称で、パーソナルミニ/パーソナル/パーソナルプラスの3プラン。法人向けは、ひとり法人/スモールビジネス/ビジネスの3プランです。初期費用は0円、公式は「月々900円(税抜)から」と案内しています。
3社のなかで特徴的なのは、中位プランの価格設定です。個人のパーソナルは年額15,360円(税抜)で、同クラスのfreeeスタンダード(23,760円・税抜)より8,400円(税抜)低い。法人のビジネスも77,760円(税抜)で、freeeスタンダード(107,760円・税抜)より30,000円(税抜)低くなっています。
会計だけでなく経費精算まで含めて検討している場合は、マネーフォワード クラウド経費の機能を整理した記事と、マネーフォワード経費の評判をまとめた記事も判断材料になります。会計単体で見るか、バックオフィス全体で見るかによって、妥当な予算が変わるためです。
マネーフォワード クラウドが向いている人
- 簿記3級程度の知識があり、仕訳の形で帳簿を確認したい
- インボイス登録済みで、消費税の申告が必要(パーソナル以上)
- 中位クラスの機能を、できるだけ低い年額で使いたい
- ひとり法人として、法人の年額を抑えたい(29,760円・税抜)
- 税込金額まで公式に明示されている料金表で予算を組みたい
- 会計・経費精算・給与などを同じ系列で揃えていきたい
マネーフォワード クラウドが向いていない人
・課税事業者なのに最安プランで済ませたい人:パーソナルミニは消費税申告に非対応です。月900円(税抜)換算という数字だけを見て選ぶと、申告できない事態になります。
・簿記の知識がまったくない人:仕訳が画面に出てくる場面で手が止まりやすく、学習時間が必要になる可能性があります。
・個人プランを月単位で契約したい人:公式の価格提示は年払い前提です。月払いの金額は本記事の確認時点で取得できませんでした。
・法人で月払いを長く続けたい人:3プランとも年払いとの差が18,000円(税抜)あり、月払いの継続は割高になります。
マネーフォワード クラウドのデメリット・注意点(4点)
① 最安プランが消費税申告に対応していない。これが実務上いちばん影響の大きい制約です。インボイス登録をして課税事業者になった人は、パーソナルミニでは申告できません。結果として、想定していた年額10,800円(税抜)が15,360円(税抜)に変わります。事前に自分の納税義務を確認しないと、申告直前にプラン変更を迫られます。
② 個人向けは年払い前提の価格提示で、1年分を先に支払う必要がある。開業直後で資金繰りに余裕がない時期には、この一括支払いが負担になる場面があります。月払いで始めたい場合は、公式で月払いの可否と金額を直接確認してください。
③ 法人の月払いは、年払いより一律18,000円(税抜)高い。ひとり法人で見ると、月払い12か月分が47,760円(税抜)に対して年払いは29,760円(税抜)。1.6倍を超える差です。「様子を見ながら月払い」を1年続けると、この差がそのまま損失になります。
④ バックオフィス製品群との組み合わせを前提とした設計。会計だけを単体で使う場合、シリーズ全体で使うことを想定した価格感とのギャップを感じる場面があります。経費精算や給与を別サービスで運用している事業者は、重複するコストが出ていないかを一度洗い出しておくべきでしょう。
マネーフォワード クラウドの料金表とプラン内容を公式で確認する弥生(やよいの青色申告 オンライン)|向いている人・向いていない人・デメリット
弥生の個人向け・法人向けの構成
弥生は、個人向けと法人向けで製品ラインが分かれています。個人の青色申告は「やよいの青色申告 オンライン」(セルフ/ベーシック/トータル)、白色申告は「やよいの白色申告 オンライン」(フリー/ベーシック/トータル)、法人は「弥生会計 Next」(エントリー/ベーシック/ベーシックプラス)という構成です。
最大の特徴は、初年度キャンペーンの設計にあります。やよいの青色申告 オンラインのセルフとベーシックは初年度1年間無料、トータルは初年度19,800円(税抜)の半額。つまり1年目に限れば、3社のなかで最も低い実質コストになります。
freeeと弥生の2社に絞って、さらに細かく突き合わせたい場合は、freeeと弥生を1対1で比較した記事も用意しています。個人事業主の視点でどちらが手に馴染むかを、操作の流れに沿って整理しています。
弥生が向いている人
- 初年度の出費を0円に抑えて、1年かけてじっくり試したい
- 3年以上使う前提で、長期の総額を最小化したい(セルフ:3年23,600円・税抜)
- 電話・メール・チャットで相談できる窓口が欲しい(ベーシック以上)
- 仕訳や業務の内容そのものを相談したい(トータルプラン)
- ひとり法人で、ユーザー3名まで無料という条件が自社に合う(弥生会計 Next エントリー)
- 法人で経費精算・部門管理まで含めて年額50,400円(税抜)に収めたい
弥生が向いていない人
・口座振替やクレジットカードの登録をしたくない人:初年度無料キャンペーンの適用条件が、口座振替またはクレジットカード情報の登録です。登録せずに無料で使う方法はありません。
・自動更新の管理を自分でしたくない人:無料期間終了後は通常年額で自動更新されます。解約判断を忘れると課金が発生します。
・月単位で契約・解約したい人:やよいの青色申告 オンラインは全プラン年払いのみです。
・無料体験で決算まで通して確かめたい法人:弥生会計 Next の無料体験(最大2か月)では、決算書の作成・出力ができません。
・トータルプランを初年度から無料で使いたい人:トータルは半額(19,800円・税抜)であって、無料ではありません。
弥生のデメリット・注意点(5点)
① 「1年間無料」には条件と自動更新が付く。適用には口座振替またはクレジットカード情報の登録が必要で、無料期間が終わると通常年額で自動更新されます。前月末までであればキャンセルできますが、この期限を過ぎると、使っていなくてもセルフで11,800円、ベーシックで22,800円、トータルで39,600円(いずれも税抜)が発生します。無料と聞いて安心してしまう構造なので、契約と同時に解約判断日をカレンダーに入れてください。
② トータルプランは初年度も無料にならない。「弥生は初年度無料」という説明が広く流通していますが、正確にはセルフとベーシックが1年間無料、トータルは半額です。相談機能が欲しくてトータルを選ぶ人ほど、この差を見落とします。初年度19,800円(税抜)は、freeeスタンダードの年額23,760円(税抜)と大きくは変わりません。
③ ベーシックのサポートは利用10回が上限。電話・メール・チャットに対応するとはいえ、無制限ではありません。操作を覚える1年目は質問が集中しがちで、10回は想像より早く到達します。使い切ったあとに相談先がなくなる点は、サポート目的でベーシックを選ぶ人にとって実害になり得ます。
④ 個人向けは全プラン年払いのみで、途中解約の選択肢がない。月払いが存在しないため、「3か月だけ使う」という契約形態を取れません。開業したばかりで事業の継続が不透明な段階では、この縛りが負担になる場合があります。
⑤ 白色申告のフリープランは、3年間ログインしないと利用できなくなる。永年無料という表現だけを見ると恒久的に使える印象を受けますが、実際には利用継続の条件があります。休業期間を挟む予定がある人や、年1回しか触らない人は、この条件に該当しないか確認しておくべきでしょう。
やよいの青色申告 オンラインの初年度条件・自動更新の扱いを公式で確認するケース別の選び方|あなたの状況ならどれか
ここまでの料金と条件を、実際の状況に当てはめます。自分に近いケースを探してください。
副業・開業1年目で、まだ売上が読めない
この段階では、支出を最小にしつつ、確定申告を確実に終えることが目的になります。免税事業者であれば、やよいの青色申告 オンライン セルフ(初年度0円)か、マネーフォワード パーソナルミニ(年10,800円・税抜)が候補です。簿記に不安があるなら、freeeスターター(年11,760円・税抜、月払い1,780円も可)を月払いで始める手もあります。
ただし、弥生セルフはサポートがWebのFAQのみ。初めての確定申告で誰にも聞けない状況が不安なら、初年度無料でもベーシック(こちらも初年度無料)を選ぶほうが、実際の負担は軽くなります。同じ0円なら、サポートが付くほうを選ばない理由はありません。
インボイス登録済みで、消費税の申告が必要
この条件が付いた瞬間、選択肢が絞られます。マネーフォワードならパーソナル(年15,360円・税抜)以上が前提。パーソナルミニは消費税申告に非対応のため、候補から外れます。
freeeと弥生についても、どのプランが消費税の申告に対応しているかは公式のプラン比較表で必ず確認してください。本記事では、プラン別の消費税対応可否を公式で確認できたのがマネーフォワードのみのため、他社については断定しません。ここは推測で埋めてよい箇所ではありません。
これから法人成りする/すでにひとり法人
| 検討軸 | freee ひとり法人 | MF ひとり法人 | 弥生会計 Next エントリー |
|---|---|---|---|
| 年払いの年額(税抜) | 35,760円 | 29,760円 | 34,800円 |
| 月払い(税抜) | 3,980円/月 | 3,980円/月 | 公式に記載なし |
| 3年間合計(税抜) | 107,280円 | 89,280円 | 104,400円 |
| ユーザー数の扱い | 公式で要確認 | 公式で要確認 | 3名まで無料 |
| 無料で試せる範囲 | 公式で要確認 | 公式で要確認 | 最大2か月(決算書の作成・出力は不可) |
年額だけで見ればマネーフォワードが最も低くなります。しかし、役員のほかに配偶者や経理担当がアカウントを持つなら、3名まで無料と明記している弥生会計 Next エントリーの条件も無視できません。人数の前提を先に固めてから金額を比べてください。
また、法人成りの直前に個人向けプランを年払いで契約すると、使わない期間の料金が発生する可能性があります。法人化の時期が半年以内に見えているなら、個人向けは月払いを選べるfreeeのスターター・スタンダードを検討したほうが無駄が出にくいでしょう。
従業員を雇う予定がある/経費精算も一本化したい
会計だけで完結しない見込みなら、周辺機能まで含めた年額で比べる必要があります。弥生会計 Next のベーシックプラン(年50,400円・税抜)には経費精算と部門管理が含まれ、ベーシックプラスプラン(年84,000円・税抜)では電話サポートと仕訳相談が加わります。
マネーフォワードは、会計とは別に経費精算などのサービスを展開しています。会計単体の年額と、周辺サービスを足した年額は別物です。したがって、見積もりを取るときは「1年後に使っている機能の一覧」を先に書き出し、その構成で3社に当ててみてください。会計だけの金額で比較すると、導入後に想定が崩れます。
申し込みから初回の確定申告までの手順
どのソフトを選んでも、最初にやることはほぼ共通です。ここでつまずいて放置してしまうのが、いちばんもったいないパターン。5つの手順に分けて整理します。
導入から申告までの5ステップ
①免税事業者か課税事業者か ②青色申告か白色申告か ③個人か法人か。この3つが決まらないとプランを選べません。とくに課税事業者かどうかは、マネーフォワードのパーソナルミニを選べるかどうかに直結します。インボイスの登録番号を取得しているかどうかで判断してください。
事業で使っている銀行口座・クレジットカード・決済サービスをすべて紙に書き出します。そのうえで、候補にしているソフトの公式サイトにある対応金融機関一覧で1つずつ確認します。メインバンクが連携できないと、導入の効果が大きく落ちます。
各社の無料期間や条件は変更されることがあるため、申し込み前に公式サイトで確認してください。弥生の初年度無料を使う場合は、口座振替またはクレジットカード情報の登録が必要です。登録と同時に、無料期間の終了月と「前月末」の解約判断日をカレンダーに入れておきます。
いきなり1年分を入力しないでください。まず直近1か月分だけを取り込み、自動で割り当てられた勘定科目が妥当かを確認します。ここで違和感が強ければ、他社の無料期間に切り替える判断ができます。年払いを確定させる前にこの検証を済ませるのが、金額的にも安全です。
毎月決まった日に、未確定の取引と自動仕訳の内容を確認します。これを12回繰り返せば、申告期にやることは残りの確認と提出だけになります。e-Taxでの提出手順に不安がある場合は、事前に流れを把握しておくと当日の詰まりがなくなります。
他社から乗り換えるときの注意点
年度の途中で乗り換えると、帳簿が2つのソフトに分断されます。したがって、乗り換えは新しい会計年度の開始に合わせるのが基本です。個人事業主なら1月、法人なら事業年度の初月が区切りになります。
また、年払いで契約中に乗り換えると、残期間の料金が無駄になる可能性があります。各社の途中解約と返金の扱いは本記事で確認できなかったため、乗り換えを検討する時点で、現在契約中のサービスに直接確認してください。
申し込み前に手元に用意しておくもの
・事業用の銀行口座の情報(ネットバンキングのID)
・事業用クレジットカードの情報
・インボイスの登録番号(取得している場合)
・青色申告承認申請書の控え(青色申告を選ぶ場合)
・口座振替またはクレジットカードの情報(弥生の初年度無料を適用する場合は必須)
・マイナンバーカードとスマートフォン(e-Taxで提出する場合)
青色申告の承認申請には提出期限があります。会計ソフトを契約しただけでは青色申告にはならないため、税務署への届出が済んでいるかを必ず確認してください。申請の流れと提出期限については青色申告とe-Taxの手順をまとめた記事で整理しています。
解約・返金・契約条件|確認できたことと、できなかったこと
契約条件は、料金表ほど目立つ場所に書かれていません。しかし実害が出るのは、たいていこの領域です。本記事で公式に確認できた範囲と、確認できなかった範囲を分けて示します。
公式で確認できた契約条件
| 項目 | 確認できた内容 |
|---|---|
| 弥生の初年度無料の適用条件 | 口座振替またはクレジットカード情報の登録が必要 |
| 弥生の無料期間終了後 | 通常年額で自動更新。前月末までであればキャンセル可能 |
| やよいの青色申告 オンラインの支払い形態 | 全プラン年払いのみ |
| やよいの白色申告 フリープラン | 永年無料。ただし3年間ログインがないと利用できなくなる |
| 弥生会計 Next の無料体験 | 最大2か月。決算書の作成・出力は不可 |
| freee プレミアム・入力おまかせ | 年払いのみ(月払いの設定なし) |
| freee 入力おまかせの従量課金 | 月60件まで込み。61件目から1件70円(税別) |
| マネーフォワード パーソナルミニ | 消費税申告に非対応 |
| マネーフォワード クラウドの初期費用 | 0円 |
本記事で確認できず、公式で要確認となる項目
・freee・マネーフォワードの年払い契約における途中解約の可否と返金の扱い
・解約後に帳簿データをどこまでエクスポート・保管できるか
・各社の無料お試し期間の日数と、対象となるプランの範囲
・freee アドバンスの月払い額と年額(本記事では年払い時の月額換算39,780円〜・税抜のみ確認)
・弥生会計 Next の月払い価格(公式に記載がないため本記事では扱いません)
・freee・マネーフォワードの各プランにおけるサポート範囲の内訳
これらは事業の継続性に直結する条件です。推測で判断せず、契約前に各社の公式サイトまたは問い合わせ窓口で確認してください。
自動更新で損をしないための実務的な対策
弥生の初年度無料を使う場合、最大のリスクは「忘れること」です。1年後の自分は、今日の判断を覚えていません。そこで、契約した日のうちに次の3つをやっておいてください。
第一に、無料期間の終了月をカレンダーに登録する。第二に、その前々月に「継続するか判断する」という予定を別途入れる。前月末が期限なので、前月に入ってから考え始めると間に合わないことがあります。第三に、契約完了メールを専用のフォルダに保存し、プラン名と金額をすぐ確認できる状態にしておく。この3つで、意図しない課金のほとんどは防げます。
これはfreeeやマネーフォワードの年払いでも同じです。年払いは自動で更新される設計が一般的なので、更新月の把握は契約時にしておくべき作業だと考えてください。
やよいの青色申告 オンラインの料金とキャンペーン条件を公式で見るよくある質問(FAQ)
料金・プランに関する質問
キャンペーン・契約条件に関する質問
機能・実務に関する質問
まとめ|今日決めるための最後の1問
3社の立ち位置をもう一度、条件で整理する
ここまで料金・条件・デメリットを並べてきました。結論として言えるのは、3社に優劣の順位を付けることはできない、ということです。決まるのは順位ではなく、あなたの条件との噛み合わせだけ。
| 最後に自分に問う質問 | 答えがYESなら |
|---|---|
| 簿記の用語で手が止まる自覚があるか | freee会計から試す |
| インボイス登録済みで、消費税の申告があるか | マネーフォワード パーソナル以上を軸に検討する |
| 今年の出費を1円も増やしたくないか | やよいの青色申告 オンライン セルフまたはベーシック(初年度無料・条件あり) |
| 3年以上使う前提で総額を抑えたいか | やよいの青色申告 セルフ(3年23,600円・税抜の試算) |
| 電話やチャットで相談できる窓口が要るか | やよいの青色申告 ベーシック以上(ベーシックは利用10回上限) |
| ひとり法人で、年額を最小にしたいか | マネーフォワード ひとり法人(年29,760円・税抜) |
| 1年以上使うことがほぼ確定しているか | 月払いではなく年払いを選ぶ(最大で年36,000円・税抜の差) |
今日やる1つのことだけを決める
3社すべてを完璧に比較し終えてから申し込む、という進め方は現実的ではありません。料金は改定され、プラン名も変わります。実際、freeeの法人プラン名は変更されており、古い名前のまま解説している記事が今も残っています。
だから、今日やることは1つで十分です。上の表で自分がYESになった行を1つ選び、その社の公式サイトで料金ページを開く。そこに書かれている金額が、本記事の数値と一致しているかを確かめる。一致していれば、その場で申し込んで構いません。異なっていれば、公式の数値が正です。
会計ソフトは、選ぶこと自体が目的ではありません。1年分のレシートを申告直前に入力する未来を避けるための道具です。どれを選んでも、今日始めたほうが来年3月の自分は確実に楽になります。freee単体の使用感をもう少し確かめたい場合はfreeeを実際に使ったレビュー記事も参考にしてください。
freee会計の導入相談・補助金対象かどうかを公式で確認するまとめ
- 個人の入門クラスの年額(税抜・年払い)は、MFパーソナルミニ10,800円/freeeスターター11,760円/やよい青色セルフ11,800円。金額差はわずかで、選定の決め手にはなりにくい
- 中位クラスはMFパーソナル15,360円(税抜)が、freeeスタンダード23,760円(税抜)より年8,400円低い
- 弥生の初年度無料はセルフとベーシックが対象。トータルは半額19,800円(税抜)で無料ではない
- 弥生の無料には口座振替またはクレカ登録が必要で、終了後は通常年額で自動更新(前月末までキャンセル可)
- MFパーソナルミニは消費税申告に非対応。課税事業者はパーソナル以上が前提
- freee法人の現行プランはひとり法人35,760円/スターター65,760円/スタンダード107,760円(税抜・年払い)。「ミニマム」等の旧名は現存しない
- 法人ひとり法人クラスの年額はMF29,760円が最も低く、数名体制は弥生Nextベーシック50,400円、中規模はMFビジネス77,760円(すべて税抜)
- 月払いは割高。freee法人スタンダードで年36,000円、MF法人は全プラン年18,000円の差(税抜・本記事の計算)
- 年払いの途中解約・返金、解約後のデータ保持、無料期間の日数は公式で要確認。本記事では推測を書いていない
- 今日やることは1つ。自分の条件に合う1社の公式料金ページを開き、本記事の金額と照合する
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