
本記事はアフィリエイト広告を含みます。掲載している料金・仕様は2026年9月時点で各社公式サイトを確認した情報です。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
3月14日の夜11時。テーブルに広げたレシートの束と、通帳のコピー。去年とまったく同じ光景だ。違うのは、今年からインボイス登録をして課税事業者になったこと。会計ソフトの管理画面を開き、消費税の申告書を作る項目を探す。ところが、どこにも見当たらない。ヘルプを検索して、ようやく理由がわかる。契約しているプランが、消費税申告に対応していないのだ。
これは架空の話ではなく、マネーフォワード クラウド確定申告の最安プラン「パーソナルミニ」を選ぶと現実に起こりうる事態です。公式の料金ページにも、パーソナルミニは消費税申告に対応していない旨が明記されています。つまり、年10,800円(税抜・年払い)という数字だけを見て契約すると、課税事業者になった瞬間に上位プランへの変更を迫られる。
マネーフォワード クラウドの評判を調べている人の多くは、同時にfreeeとも迷っています。両者は料金体系も設計思想も違い、どちらが優れているという話ではありません。判断を分けるのは「あなたが簿記の考え方に沿って帳簿を作りたいか、それとも簿記を覚えずに済ませたいか」という、たった一つの軸です。
この記事では、両社の公式料金ページで実際に確認した数字だけを使い、個人・法人それぞれの料金を横並びで比較します。あわせて、良い評判として挙げられる点、悪い評判・デメリットを5点、そして「向いていない人」まで正直に整理しました。読み終える頃には、無料で試すべきなのがどちらか、はっきりしているはずです。
この記事でわかること
- マネーフォワード クラウドとfreeeを、公式料金ページの数字で直接比較した結果
- 個人向け3プラン(パーソナルミニ/パーソナル/パーソナルプラス)の料金と、ミニを選んではいけないケース
- 法人向け3プラン(ひとり法人/スモールビジネス/ビジネス)の月払い・年払い、税抜と税込
- freee法人の現行プラン名(旧プラン名で書かれた情報に惑わされないために)
- 良い評判として挙げられる点と、悪い評判・デメリット5点の中身
- マネーフォワードが向いている人/向いていない人の具体的な線引き
- 会計以外のサービス(経費・給与・請求書など)を足したときのコスト構造
- 申込みの手順と、解約・年払いの途中解約で確認すべきこと
- よくある質問13問への回答
- マネーフォワード クラウドの評判を調べつつ、freeeと最後まで迷っている個人事業主
- インボイス登録をして課税事業者になった、またはこれからなる予定のフリーランス
- ひとり法人・スタートアップで、会計ソフトのランニングコストを年単位で比べたい経営者
- 顧問税理士から「どちらでもいい」と言われて判断に困っている人
- 古い記事に載っていたfreeeの旧プラン名と、公式サイトの表示が食い違って混乱している人
結論|マネーフォワードとfreee、どちらを選ぶべきか
先に結論を出します。簿記の考え方に沿って帳簿を組み立てたい人、あるいは顧問税理士と画面を共有しながら進めたい人はマネーフォワード クラウド。簿記を覚えずに済ませたい人はfreee会計。料金は個人・法人ともにマネーフォワードのほうが安い組み合わせが多いものの、それは選定理由の二番目に置くべきです。なぜなら、使いこなせないソフトは何円であっても高いからです。
3つの質問で振り分ける
迷っている時間そのものがコストです。次の3問に答えれば、試すべき側は決まります。
質問1:借方・貸方という言葉を聞いて、意味が浮かびますか。浮かぶならマネーフォワード。浮かばない、かつこれから覚える気もないならfreeeです。マネーフォワードの入力画面は複式簿記の並びに近く、簿記を知っている人ほど速く動けます。逆に知らない人にとっては、画面の用語がそのまま壁になる。
質問2:顧問税理士はいますか。いるなら、その事務所がどちらを使い慣れているか聞きましたか。税理士が日常的に触っているソフトに合わせるのは、もっとも確実な失敗回避です。決算期に「こちらのソフトは操作に慣れていないので、データを出力して送ってください」と言われると、クラウドで共有できる利点がまるごと消えます。
質問3:消費税の申告が必要ですか。必要なら、マネーフォワードのパーソナルミニは選択肢から外れます。ここは料金表だけを眺めていると見落としやすい落とし穴で、この記事でもっとも強調したい点です。
迷ったまま放置した場合に積み上がるもの
ソフトを決めずに年度が進むと、失うものは「作業時間」だけではありません。銀行やクレジットカードの明細は、多くの金融機関で過去に遡って取得できる期間に上限があります。連携の設定を先延ばしにした期間の取引は、後から手で入力し直すことになりかねない。
加えて、期の途中でソフトを移すのは、期首から使い始めるより手間がかかります。つまり、比較に時間をかけるほど、その比較の成果が目減りしていく構造です。だからこそ、どちらも無料で試せる範囲を使い、2週間以内に決め切ることをおすすめします。
マネーフォワード クラウド確定申告(個人)は年10,800円(税抜・年払い、パーソナルミニ)から。マネーフォワード クラウド(法人)のひとり法人プランは月払い3,980円(税抜)/年払い年額29,760円(税抜)。freee会計の法人ひとり法人プランは月払い3,980円(税抜)/年払い年額35,760円(税抜)。月払い同額で、年払いにすると年6,000円(税抜)の差がつきます。
マネーフォワード クラウドとは|会計ソフト単体ではない
マネーフォワード クラウドは、株式会社マネーフォワードが提供するクラウド型のバックオフィス向けサービス群です。ここを誤解したまま比較を始めると、料金の見え方がずれます。「マネーフォワード クラウド」という一本のソフトがあるのではなく、会計・確定申告・請求書・経費・給与・勤怠などの複数サービスが束になった総称だと捉えてください。
個人向けと法人向けで、そもそも製品が違う
個人事業主が使うのは「マネーフォワード クラウド確定申告」で、料金プランはパーソナルミニ・パーソナル・パーソナルプラスの3つ。法人が使うのは「マネーフォワード クラウド」で、ひとり法人・スモールビジネス・ビジネスの3つに分かれます。名前が似ているうえに、法人側にもfreee側にも「ひとり法人」というプランが存在するため、検索で拾った情報が個人向けなのか法人向けなのかを毎回確認する必要があります。
この記事でも、個人向けの料金表(第5章)と法人向けの料金表(第6章)を明確に分けています。自分がどちらを読むべきかを先に決めてから、料金の節に進んでください。
サービス群を横断してデータがつながる設計
束ねられていることの実務上の意味は、二重入力が減る点にあります。たとえば経費精算で承認された支出が会計側の仕訳として扱われる、請求書の発行データが売上として連携される、といった動きです。経理担当が1人しかいない、あるいは社長が自分で経理をしている組織ほど、この連携の価値は大きくなります。
一方で、束ねられているがゆえの難しさもあります。使うサービスを増やすほど設定項目が増え、権限やワークフローの設計が必要になる。この点は第4章のデメリットで詳しく扱います。経費機能だけを単体で検討している場合は、マネーフォワード クラウド経費の評判で機能と使い勝手を個別に整理しているので、そちらから読むほうが早いはずです。
インボイス制度・電子帳簿保存法への対応
適格請求書等保存方式(インボイス制度)と電子帳簿保存法への対応は、マネーフォワード・freeeともに各社が公式に案内しています。クラウド型のソフトを選ぶ理由のひとつが、制度改正のたびに自分でバージョンアップを判断しなくて済むことです。
ただし「対応している」と「自社の運用が要件を満たしている」は別の話です。保存要件を満たすための設定は利用者側で行う必要があり、ここは税理士に確認するのが確実。そもそも青色申告やe-Taxの流れ自体を整理したい場合は、青色申告・e-Taxのやり方で手順をまとめています。
良い評判として挙げられる点
ここから評判の話に入ります。最初に断っておくと、この記事では利用者数・満足度・星の数といった数字は使いません。検証できないからです。代わりに、公開情報やレビューサイトで繰り返し指摘されるテーマを分類し、「なぜそう言われるのか」という構造の側から説明します。
1. 銀行・カード連携による記帳の自動化
もっとも多く評価されるのが、金融機関との自動連携です。銀行口座やクレジットカードの明細を取り込み、内容に応じて勘定科目を提案する仕組みが備わっています。手入力していた頃と比べ、月末にまとめて処理する時間が縮むという指摘が繰り返し見られます。
ここで効くのは、事業用の口座とカードを生活用と分けているかどうか。分けている人ほど自動化の恩恵が大きく、混在している人は結局ひとつずつ判定することになります。導入前に口座を分ける——これだけで体感がまったく変わります。
2. 簿記を知っている人にとっての速さ
「経理経験者には使いやすい」という評価は、裏を返すと設計思想の表明でもあります。仕訳帳・総勘定元帳といった帳簿の構造がそのまま画面に現れるため、簿記の言葉で考えている人は迷いません。振替伝票を直接入力したい、勘定科目を自分で決めたいという要望にも素直に応えます。
この特性は、後述するfreeeとの最大の違いです。freeeは「取引」という独自の単位で入力させることで簿記知識を不要にしていますが、その分、簿記を知っている人には遠回りに感じられる場面がある。どちらが優れているかではなく、どちらが自分の頭の動きに合うかという話です。
3. 税理士との共有のしやすさ
顧問税理士を招待して同じデータを見られる点も、評価が集まるポイントです。試算表をPDFで書き出してメールに添付する、という往復が消えます。月次の確認が早くなったという声は、この仕組みに由来します。
ただし前提があります。税理士側がそのソフトを使い慣れていること。ここが噛み合わないと、利点は発揮されません。契約前に一本電話を入れて確認するだけで済む話なので、必ずやってください。
4. サービスをまたいだデータ連携
会計・請求書・経費・給与が同じ基盤に載っているため、転記が減ります。従業員が数名いる法人で、社長または事務担当がまとめて処理している組織ほど、この効果は実感しやすい。ツールを行き来しなくて済むという指摘は、複数の場面で共通して挙がります。
レビューサイトの評価は、投稿者の業種・規模・会計知識によって大きく振れます。「難しい」という声は簿記未経験者から、「使いやすい」という声は経理経験者から出やすい。同じソフトへの正反対の評価が並んでいるとき、対立しているのは評価ではなく前提条件です。自分がどちら側の前提に立っているかを先に決めてから読んでください。
悪い評判・デメリット5点(正直に解説)
ここがこの記事の中心です。良い面だけを並べた記事を読んで契約し、3か月後に後悔する——それを避けるために、5点を「何が困るのか」まで書きます。どれも致命的な欠陥ではありませんが、事前に知っているかどうかで導入後の体験がはっきり変わります。
デメリット1:パーソナルミニは消費税申告に対応していない
個人向け最安のパーソナルミニ(年10,800円・税抜・年払い)は、消費税申告に対応していません。これは公式の料金ページに明記されている仕様です。
何が困るか。インボイス登録をして課税事業者になった時点で、このプランでは申告書類が作れません。年度の途中で気づけば、上位プランへ変更して差額を払うことになる。しかも気づくのは多くの場合、確定申告の準備を始めた2月〜3月です。もっとも時間がないタイミングで、プラン変更と操作の学習が同時に発生する。
免税事業者のままでいる予定であっても、取引先からインボイス登録を求められる可能性がある業種なら、最初からパーソナル(年15,360円・税抜)を選ぶほうが結果的に安全です。差額は年4,560円(税抜)。1か月あたりに直せば400円弱で、確定申告直前の事故を避けられます。
デメリット2:プランごとの機能制限が料金表から読み取りにくい
デメリット1は、より大きな問題の一例にすぎません。マネーフォワード クラウドは、プランによって使える機能・レポート・サポート範囲が段階的に変わります。ところが料金表の第一印象は「金額が違うだけ」に見える。
何が困るか。必要な機能が上位プランにしか無いと気づくのが、たいてい使い始めた後だからです。しかも機能差は各社とも改定されるため、数年前に書かれた解説記事の内容が現在と一致しない。実際、この記事の旧版にはfreee法人の旧プラン名が残っていました。
対処法はひとつです。契約前に「自分が確実に使う機能」を3つ書き出し、その3つが対象プランに含まれるかを公式ページで確認する。逆に言えば、この確認をせずに最安プランを選ぶのは、毎回同じ地雷を踏み直す行為です。
デメリット3:人数とオプションで料金が積み上がる構造
法人向けの料金は、プランの基本料金だけで完結しません。利用人数が基本料金の範囲を超えた分、および給与・勤怠・契約といった追加サービスの利用分が、別途加算される構造になっています。追加単価は改定されうるため、この記事では金額を書きません。公式の料金ページとシミュレーションで、自社の人数とサービス構成を入れて確認してください。
何が困るか。検討段階の「月5,980円か、安いな」という印象と、実際の請求額が乖離することです。会計だけのつもりが、経費も給与も入れたくなる——それ自体は自然な流れですが、そのたびに月額が上がっていく。年間の総額で予算を組んでいないと、途中で「思ったより高い」という不満が生まれます。
この構造自体はfreeeにも共通します。つまりマネーフォワード固有の欠点ではなく、クラウド型バックオフィスSaaS全般の性質です。比較するなら、基本料金ではなく「自社の構成での年間総額」で比べるべきだという話になります。
デメリット4:連携サービスが多く、初期設定が煩雑になりやすい
サービス群が束ねられている利点の裏側です。使うサービスが増えるほど、設定すべき項目が増えます。経費精算の承認ワークフロー、権限管理、給与計算の各種設定——このあたりは、業務知識がないと画面を前に手が止まります。設定画面がわかりにくいという指摘は、経費・給与の両方で見られます。
何が困るか。「契約すれば翌日から楽になる」という期待とのギャップです。実際には、最初の1〜2週間は今までより手間が増えます。この山を越える余力がない時期——たとえば決算直前や繁忙期——に導入を始めると、途中で放置してしまい、契約だけが残る。
そのため、導入時期は繁忙期を外し、できれば期首に合わせるのが現実的です。経費機能まで一気に入れるかどうか迷っている場合は、マネーフォワード クラウド経費の機能解説で設定の中身を先に把握しておくと、導入計画を立てやすくなります。
デメリット5:サポートの手厚さがプランに依存する
問い合わせ手段や対応範囲は、契約プランによって差があります。下位プランではチャット・メールが中心で、電話での相談は上位プランや条件付きになるのが一般的な構成です。詳細は公式サイトで最新の記載を確認してください。
何が困るか。困るのは、たいてい急いでいるときだからです。申告期限が迫っている、給与の締めが今日、といった場面でチャットの返信を待つ時間は、体感で何倍にも伸びます。電話で話したい性格の人が最安プランを選ぶと、金額以上のストレスを負う。
ここは性格と業務のリスク許容度で決める部分です。顧問税理士がいて、詰まったときに聞ける相手が別にいるなら下位プランで問題ありません。逆に相談先がひとつもないなら、サポートの手厚いプランに払う数千円は保険料として妥当です。
ネット上の比較記事には、freee法人の「ミニマム」「ベーシック」「プロフェッショナル」といったプラン名が今も残っています。これらは旧プラン名で、現在のfreee公式サイトには存在しません。現行は「ひとり法人/スターター/スタンダード/アドバンス/エンタープライズ」です。旧プラン名で書かれた記事は料金も古い可能性が高いため、金額の根拠として使わないでください。本記事の旧版にもこの誤りがあり、今回のリライトで削除しています。
個人事業主向けの料金|パーソナルミニ/パーソナル/パーソナルプラス
個人事業主が契約するのは「マネーフォワード クラウド確定申告」です。料金はすべて税抜、以下は年払いの年額表示です。初期費用は0円で、年払い時は月900円(税抜)換算から利用できます。
個人向け3プランの料金表
| プラン | 年払い年額(税抜) | 消費税申告 | 主な想定ユーザー |
|---|---|---|---|
| パーソナルミニ | 10,800円 (年払い時 月900円換算) | × 非対応 | 免税事業者のまま続ける予定で、取引量が少ない個人事業主 |
| パーソナル | 15,360円 | ◯ 対応 | インボイス登録済み、または登録予定のフリーランス |
| パーソナルプラス | 35,760円 | ◯ 対応 | サポートを手厚くしたい、取引量が多い個人事業主 |
表で真っ先に見るべきは、金額ではなく右から2列目です。パーソナルミニだけが消費税申告に非対応。ここが個人向けプラン選びの分岐点になります。
パーソナルミニを選んでよいのは、どういう人か
条件は明快です。免税事業者であり、今後もインボイス登録をする予定がなく、取引先から登録を求められる可能性も低い——この3つが揃っている人だけです。具体的には、売上のほとんどが一般消費者向けで、事業者間取引がほぼ無いケース。個人向けにサービスを提供している教室や施術業などが該当しやすい傾向にあります。
逆に、取引先が法人中心のフリーランス——ライター、デザイナー、エンジニア、コンサルタントなど——は、登録を求められる場面が現実に起こります。そのため、初めからパーソナル以上を選ぶほうが、年4,560円(税抜)の差額以上の安心を買えます。
パーソナルとパーソナルプラスの差をどう考えるか
この2つの年額差は20,400円(税抜)です。月に直すと1,700円程度。パーソナルプラスはサポートがより手厚い位置づけのプランで、確定申告の時期に相談できる相手がいることに価値を見出せるかどうかが判断軸になります。
判断の目安として、こう考えてください。去年の確定申告で、調べものに何時間使いましたか。それが10時間を超えているなら、20,400円は時給換算で十分に元が取れる支出です。逆に、税理士に依頼している、あるいは去年もスムーズに終わったなら、パーソナルで足ります。プラン間の具体的なサポート内容は改定されうるため、契約前に公式サイトで最新の記載を確認してください。
①消費税申告が必要か/今後必要になる可能性があるかを判定する → ②必要ならパーソナル以上を選ぶ → ③去年の申告にかかった時間を思い出し、10時間超ならパーソナルプラスも検討する。この順番で考えれば、最安プランを選んで後から慌てる事態は避けられます。
法人向けの料金|ひとり法人/スモールビジネス/ビジネス
法人が契約するのは「マネーフォワード クラウド」です。個人向けと違い、月払いと年払いの両方が用意されています。税抜と税込を分けて記載します。
法人向け3プランの料金表(税抜・税込)
| プラン | 月払い 月額 (税抜) | 年払い 年額 (税抜) | 年払い 年額 (税込) | 主な想定ユーザー |
|---|---|---|---|---|
| ひとり法人 | 3,980円 | 29,760円 | 32,736円 | 役員1名のみの法人・設立直後 |
| スモールビジネス | 5,980円 | 53,760円 | 59,136円 | 従業員が数名の小規模法人 |
| ビジネス | 7,980円 | 77,760円 | 85,536円 | 部門・承認フローが必要な中小企業 |
月払いと年払い、どちらを選ぶか
年払いのほうが年間総額は安くなります。ひとり法人プランで比べると、月払いを12か月続けた場合は47,760円(税抜)、年払いなら29,760円(税抜)。差額は18,000円(税抜)です。スモールビジネスなら月払い12か月で71,760円に対して年払い53,760円、差額18,000円(税抜)。ビジネスは月払い12か月で95,760円に対して年払い77,760円、こちらも差額18,000円(税抜)です。
金額だけ見れば年払い一択に見えます。しかし、初めて使うソフトにいきなり1年分を前払いするのは、別種のリスクを取る行為です。年払いの途中解約でどう扱われるかは契約条件次第なので、第12章で扱います。
現実的な進め方:最初の数か月は月払い
おすすめは、まず月払いで2〜3か月動かし、実務に乗ることを確認してから年払いへ切り替える方法です。仮に3か月を月払いで過ごしてから年払いに移った場合、追加で払うのは月払い3か月分の上乗せ分だけ。判断を誤って1年分を無駄にする可能性と比べれば、安い保険です。
ただし、すでに他社のクラウド会計を使っていて操作感を把握している、あるいは顧問税理士が同じソフトを日常的に使っている——そういう状況なら、最初から年払いで構いません。不確実性が小さいなら、保険は要らない。
プランを上げる前に、人数とサービス構成を確認する
上の表はあくまで基本料金です。第4章のデメリット3で書いたとおり、利用人数の超過分と追加サービスは別途費用が発生します。「ビジネスプランにすれば全部入る」わけではないという点は、契約前に必ず押さえてください。
言い換えると、法人の比較で意味があるのは基本料金ではなく年間総額です。次章のfreeeとの比較でも、まず基本料金を並べたうえで、総額で考えるべき理由を添えています。
マネーフォワード vs freee|料金の直接比較
ここからが本題の比較です。個人・法人それぞれについて、両社の公式料金ページで確認した金額を横並びにします。すべて税抜表示です。
以下の表は、価格帯の近いプラン同士を並べたものであって、含まれる機能が同等であることを意味しません。両社はプラン設計の考え方そのものが違うため、金額差だけで優劣を判断しないでください。表の目的は「おおよその価格帯の位置関係」を掴むことにあります。
個人事業主向け:年払い年額の比較
| 価格帯 | マネーフォワード クラウド確定申告 | freee会計(個人) | 年額の差 |
|---|---|---|---|
| 最安帯 | パーソナルミニ 10,800円 消費税申告 非対応 | スターター 11,760円 (月払いは1,780円/月) | MFが960円安い |
| 中間帯 | パーソナル 15,360円 | スタンダード 23,760円 (月払いは2,980円/月) | MFが8,400円安い |
| 上位帯 | パーソナルプラス 35,760円 | プレミアム 39,800円 (年払いのみ) | MFが4,040円安い |
| freee独自 | — | 入力おまかせ 49,800円 (年払いのみ・60件/月込、61件目から70円/件・税別) | 比較対象なし |
個人向けは、価格帯のどこを取ってもマネーフォワードのほうが安く収まっています。特に差が大きいのが中間帯で、年8,400円(税抜)。5年使えば42,000円の違いになります。
ただし、ここで最安帯だけを見て「MFが960円安い」と判断するのは危険です。パーソナルミニは消費税申告に対応していない一方、freeeスターターとは条件が異なります。実質的に比べるべきなのは、消費税申告に対応するパーソナル(15,360円)とfreeeのプランです。
もうひとつ、freeeにしか無い選択肢として「入力おまかせ」があります。年49,800円(税抜・年払いのみ)で、月60件までの入力が含まれ、61件目からは1件70円(税別)という構成です。自分で入力する時間をお金で解決したい人には、マネーフォワード側に直接の対抗プランがありません。この一点だけでfreeeを選ぶ理由になりうる、数少ない領域です。
法人向け:月払い・年払いの比較
| 価格帯 | マネーフォワード クラウド | freee会計(法人) | 差額 |
|---|---|---|---|
| ひとり法人 | 月払い 3,980円/月 年払い 29,760円/年 | 月払い 3,980円/月 年払い 35,760円/年 | 月払いは同額 年払いはMFが6,000円安い |
| 小規模帯 | スモールビジネス 月払い 5,980円/月 年払い 53,760円/年 | スターター 月払い 7,280円/月 年払い 65,760円/年 | 月払いで1,300円/月 年払いで12,000円/年 MFが安い |
| 中堅帯 | ビジネス 月払い 7,980円/月 年払い 77,760円/年 | スタンダード 月払い 11,980円/月 年払い 107,760円/年 | 月払いで4,000円/月 年払いで30,000円/年 MFが安い |
| 上位帯 | 公式で要確認 | アドバンス 年払い月額換算 39,780円〜 エンタープライズは要問い合わせ | 比較対象なし |
法人向けは、規模が上がるほど差が開く構造です。中堅帯では年払いで年30,000円(税抜)の違い。3年で9万円ですから、無視できる額ではありません。
興味深いのは、ひとり法人プランの月払いが両社とも3,980円(税抜)で完全に同額だという点です。ここは真正面から価格で競合している領域で、月払いで始める限り金額での差はつきません。つまり、ひとり法人の段階では料金以外の理由——操作感、税理士との相性——で選ぶべきだということ。
それでも基本料金だけで決めてはいけない理由
ここまで金額差を並べてきましたが、法人の実額を決めるのは基本料金ではありません。利用人数と追加サービスです。両社とも人数超過分やオプションは別途課金となるため、自社の構成を入れて初めて総額が出ます。
そのため、この表の使い方はこうです。候補を2つに絞るための道具として使い、最終判断は各社のシミュレーションで出した年間総額で行う。弥生まで含めた3社で横並びに見たい場合は、freee・マネーフォワード・弥生の3社比較に料金表をまとめてあります。弥生は初年度無料のキャンペーンがあるため、1年目のコストだけで見ると順位が変わる点にも触れています。
マネーフォワード クラウドの詳細・料金を公式で確認する freee会計の導入相談・補助金の対象か確認するマネーフォワード vs freee|思想・機能の比較
料金の次は、実際に毎日触る部分の違いです。ここが本当の意味での分岐点になります。
設計思想・機能の比較表
| 比較項目 | マネーフォワード クラウド | freee会計 |
|---|---|---|
| 設計思想 | 簿記の考え方に沿って、正確な帳簿を速く作る | 簿記を知らなくても記帳を完了できるようにする |
| 入力画面 | 仕訳帳・振替伝票など、帳簿の構造がそのまま画面に現れる | 「取引」という独自単位で、収入・支出の流れとして入力する |
| 簿記未経験者の立ち上がり | 用語が壁になりやすい。教材か税理士の助けがあると速い | ◯ ガイドに沿って進められる |
| 経理経験者の立ち上がり | ◯ 既存の知識がそのまま使える | 独自の概念を覚え直す手間がある |
| 銀行・カード連携 | 対応。明細取得と勘定科目の提案あり | 対応。明細取得と勘定科目の提案あり |
| 他サービスとの連携 | 会計・請求書・経費・給与・勤怠・契約などをシリーズで展開 | 会計・人事労務・販売管理・サインなどをシリーズで展開 |
| 税理士の対応度 | 対応事務所は多い。要事前確認 | 対応事務所は多い。要事前確認 |
| 乗り換えのしやすさ | 期首に移行するのが最もシンプル。データ形式は要確認 | 期首に移行するのが最もシンプル。データ形式は要確認 |
| 入力代行の選択肢 | × 直接の対抗プランなし | ◯ 入力おまかせプランあり(個人) |
| 個人向け最安プランの消費税申告 | × パーソナルミニは非対応 | プランごとの対応範囲は公式で要確認 |
| 法人の価格競争力 | ◯ 年払いでは全価格帯でMFが安い | ひとり法人の月払いは同額 |
「簿記に近い」とは、具体的にどういうことか
抽象的に語られがちなので、具体化します。たとえば取引先から10万円の入金があったとき、マネーフォワードでは「借方:普通預金 100,000/貸方:売掛金 100,000」という形に落とし込む発想で画面が組まれています。簿記を学んだ人にとっては、頭の中の処理と画面の操作が一対一で対応する。
一方のfreeeは、「売上の入金があった」という出来事を選ぶと、裏側で仕訳が生成される構造です。簿記を知らない人は、そもそも借方・貸方を意識せずに進められる。しかし簿記を知っている人にとっては、自分で書けば一瞬の処理を、画面の選択肢を経由して行うことになります。
つまり、同じ作業でも「翻訳の向き」が逆なのです。どちらが速いかは、あなたがどちらの言語を話すかで決まります。freee側の使用感をもう少し詳しく知りたい場合は、freee会計の評判・デメリットに利用者の指摘を整理してあります。
税理士の対応度をどう調べるか
両社とも対応税理士は多く存在します。問題は「あなたの顧問税理士が、どちらに慣れているか」という個別の事情です。ここは検索では出てきません。電話で聞くのが最短です。
聞き方も重要で、「どちらがいいですか」と尋ねると「どちらでも大丈夫です」と返ってきがちです。そうではなく、「先生の事務所で、他の顧問先が多く使っているのはどちらですか」と聞いてください。実際の利用実績が答えとして返ってきます。
乗り換えを前提に考えるなら
すでに他のソフトを使っていて移行を検討している場合、判断軸がひとつ増えます。移行のタイミングです。期の途中で移すと、同一年度のデータが2つのソフトに分かれ、決算時に突き合わせが発生します。
そのため、乗り換えは期首に合わせるのが原則。今が期の半ばなら、次の期首まで待って、その間に無料で試して決めるのが合理的です。弥生からの移行を検討している場合は、freeeと弥生の比較も判断材料になります。
マネーフォワードが向いている人・向いていない人
ここまでの内容を、人物像に落とし込みます。売り込みたい一心で「誰にでもおすすめ」と書く記事は信用できません。向いていない人を先に決めておくほうが、結果的に良い判断につながります。
向いている人
- 簿記3級程度の知識がある、または過去に経理の実務経験がある経営者・担当者
- 顧問税理士がマネーフォワードを日常的に使っている
- 法人で、会計だけでなく経費・給与・勤怠まで将来的に一元化したい
- 年払いで契約でき、ランニングコストを1円でも抑えたい法人
- 事業用の口座とクレジットカードを分けており、連携で記帳を自動化したい
- インボイス登録済みで、消費税申告まで自分で完結させたい個人事業主
- 勘定科目を自分で設計したい、帳簿の中身をコントロールしたい人
共通するのは、「帳簿の構造を自分で把握していたい」という志向です。中身がブラックボックスになるのを嫌うタイプの人ほど、マネーフォワードの設計と噛み合います。
向いていない人・まだ早い人
次に該当する人は、freeeを先に試すか、そもそも導入時期を見直すことをおすすめします。
①簿記の用語に触れたことがなく、これから覚える気もない人。画面の用語が毎回つまずきの原因になり、作業が進みません。freeeのほうが立ち上がりは確実に速い。
②消費税申告が必要なのに、料金の安さでパーソナルミニを選ぼうとしている人。このプランでは申告書類が作れません。申告直前に気づくと最悪のタイミングになります。
③入力そのものを誰かに任せたい個人事業主。マネーフォワードには入力代行にあたるプランが見当たりません。freeeの入力おまかせプラン(年49,800円・税抜)が現実的な選択肢になります。
④繁忙期のまっただ中にいる人。初期設定には時間が要ります。今週が期限に追われている週なら、導入は落ち着いてからにしてください。契約だけして放置するのが、いちばんもったいない。
⑤電話で相談したいが、最安プランで契約しようとしている人。サポート手段はプランに依存します。相談先が他に無いなら、サポートの範囲を先に確認してください。
どちらとも決めきれないときの判定法
読み終えてもまだ迷うなら、方法はひとつ。両方の無料で試せる範囲を使い、同じ取引を10件、両方に入力してみることです。先に10件終わったほう、あるいは途中で手が止まらなかったほうが、あなたにとって正解です。
この検証に必要な時間は、合計しても1時間程度。年間で数万円、機能構成によってはそれ以上が変わる判断を、1時間で確からしくできる。比較記事を5本読むより確実です。
マネーフォワード クラウドの対応機能・プラン内容を公式で確認する会計以外のサービス群とコスト構造の考え方
マネーフォワード クラウドを評価するとき、会計単体で見るか、バックオフィス全体で見るかによって結論が変わります。この章は、ほかの比較記事があまり踏み込まない部分です。
シリーズにどんなサービスがあるか
会計・確定申告のほかに、請求書、経費、給与、勤怠、契約、債務支払といったサービスが展開されています。それぞれ単体でも使えますが、同じアカウント基盤に載っているため、データが行き来します。
重要なのは、これらが「会計プランに全部含まれている」わけではないという点です。どこまでがプラン内で、どこからが追加費用になるのかは構成によって変わります。だからこそ、料金表の数字だけを見た印象と請求額がずれる。
年間総額で考えるためのチェックリスト
見積もりを取る前に、次の4つを紙に書き出してください。これが揃っていないと、どの会社のシミュレーションを使っても正しい数字は出ません。
①ソフトにログインする人の数。経理担当だけでなく、経費申請をする従業員も数に入ります。②使う予定のサービス名。会計だけか、請求書も使うか、給与まで載せるか。③今後1年で増える人数。採用予定があるなら織り込む。④月払いか年払いか。この4点が決まって初めて、年間総額が計算できます。
「安いほうを選ぶ」が正しくならないケース
ここで一度、逆側から考えてみます。仮に年30,000円(税抜)安いソフトを選んだとして、操作に慣れるまでに月2時間多くかかるとしたら、どうでしょうか。年24時間です。自分の時給を1,500円と置けば36,000円。差額を上回ります。
この計算が示すのは、会計ソフトの比較において料金差は最重要ではないということです。時間のほうが高い。だから第1章で、料金は選定理由の二番目に置くべきだと書きました。とはいえ両方の条件が近いなら、安いほうを取るのは当然です。マネーフォワードが評価されやすいのは、「簿記が分かる人にとっての速さ」と「価格」が同じ側に揃っているからでしょう。
基本料金ではなく「自社構成での年間総額」で比べる。そのうえで、年間の差額が3万円以内なら、操作感で決めてよい。3万円は時給1,500円で20時間分にあたり、操作の相性による時間差に十分吸収されうる範囲だからです。
申込み・導入の手順
実際に始めるときの流れです。所要時間は、口座連携まで含めて初日で1〜2時間程度を見ておくと安心できます。
まず個人向け(確定申告)か法人向けかを選び、該当する料金ページを開きます。無料で試せる範囲・期間・条件は変更されることがあるため、必ず公式サイトの最新の記載で確認してください。この段階で、第5章・第6章のプラン選びの判断も済ませておきます。
メールアドレスとパスワードを登録してアカウントを作ります。ここは数分で終わります。組織で使う場合、後から管理者を変更するのは手間なので、最初から会社の代表メールアドレスなど長く使えるアドレスで登録してください。個人名義のアドレスで作って退職時に困る、という事故が実際によくあります。
事業者名・業種・決算月(個人なら12月)・消費税の課税区分を入力します。ここで最も重要なのが決算月と課税区分です。後から変更できる項目もありますが、誤ったまま仕訳を積み上げると、集計がずれた状態で数か月進むことになります。登記簿や届出書を手元に置いて、写しながら入力してください。
事業用の口座とカードを連携します。この工程が、記帳の手間を減らす効果の大半を生みます。連携できる期間には金融機関ごとに制約があるため、期首からのデータが取れるか確認してください。取れない分はCSVの取り込みか手入力で補うことになります。生活費と事業費が同じ口座に混在している場合は、この機会に分けることを強くおすすめします。
第9章で書いた検証をここで行います。実際の取引を10件入力し、途中で手が止まらないかを見る。止まるなら、その原因が「用語が分からない」なのか「機能の場所が分からない」なのかを切り分けてください。前者なら別のソフトを検討する理由になり、後者は慣れで解決します。
実務に乗ることを確認できたら、正式に契約します。法人で最初に月払いを選んだ場合、この段階で年払いへの切り替えを検討してください。第6章のとおり、年払いにすると各プランで年18,000円(税抜)の差が生まれます。切り替えのタイミングと条件は公式サイトで確認してください。
導入時期をいつにするか
もっとも素直なのは期首です。法人なら事業年度の開始月、個人なら1月。年度の途中で切り替えると、同じ年度のデータが旧ソフトと新ソフトに分かれ、決算時の突き合わせが発生します。
ただし、まだどのソフトも使っていない状態なら、話は別です。今日から始めてください。記帳していない期間が長いほど、後で遡る作業が重くなるからです。
最初の1週間でやるべきこと
導入直後に全機能を使おうとすると挫折します。最初の1週間は、口座連携と取引の自動取り込み、そして勘定科目の割り当てルールを整えることだけに絞ってください。経費精算のワークフローや給与の設定は、会計が回り始めてからで間に合います。
この順番を守るだけで、第4章のデメリット4(初期設定の煩雑さ)はかなり和らぎます。一度に全部やろうとするから重く感じるのであって、分解すればひとつずつは小さな作業です。
解約・契約条件で確認しておくこと
契約前に解約の話をするのは、後ろ向きではなく実務的です。ここを確認しないまま年払いを選ぶのは、片道分の切符しか見ずに旅程を組むようなものです。
年払いの途中解約はどうなるか
年払いで契約した後、年度の途中で解約した場合の未使用期間の扱い——返金されるのか、契約期間の満了まで利用できるのか——は、サービスの利用規約で定められています。この点は本記事で断定せず、公式サイトおよび利用規約で必ず確認してください。一般論として、年額前払いのSaaSでは中途解約時の日割り返金を行わない設計が多く見られますが、個別の条件は各社の規約次第です。
だからこそ第6章で、最初の2〜3か月は月払いで試す方法を提案しました。年払いの差額は年18,000円(税抜)ですが、合わないソフトに1年分を前払いした場合の損失は、それを上回る可能性があります。
解約後のデータはどうなるか
クラウド型サービス全般に共通する論点です。解約するとサービスにログインできなくなるため、帳簿データの扱いが問題になります。解約前に、必要な帳簿・決算書・仕訳データを書き出して手元に保存しておくこと。これは会計ソフトを乗り換えるときの鉄則です。
帳簿には法令上の保存義務があります。解約後に「前期の元帳が見られない」という事態は避けなければなりません。データの保持期間や出力可能な形式については、解約手続きに入る前に公式サイトで確認してください。
契約前に確認しておく4項目
次の4つを公式サイトで確認してから申し込むと、後から揉める余地がほぼ無くなります。①年払いの中途解約時の取り扱い。②プランのダウングレードが可能か、可能な場合のタイミング。③解約時にデータを出力できる形式。④自動更新の有無と、更新を止めるための期限。
特に④は見落とされがちです。年払いの自動更新があるサービスでは、更新日の直前に気づいても止められないことがあります。契約したらカレンダーに更新月の前月を登録しておく——それだけで防げる種類の失敗です。
マネーフォワード クラウドの利用条件・料金を公式で確認するよくある質問(FAQ)
まとめ
マネーフォワード クラウドの評判を整理すると、評価も不満も同じ一点に由来していることが分かります。簿記の考え方に沿って設計されている——これが、経理経験者には「速い」と評価され、簿記未経験者には「難しい」と受け取られる理由です。
判断のポイント3つ
第一に、選定の軸は料金ではなく操作の相性です。年間の差額が3万円以内なら、使いやすいほうを選んだほうが結果的に安くつきます。第二に、それでも料金を比べるなら基本料金ではなく自社構成での年間総額で。第三に、個人でパーソナルミニを検討しているなら、消費税申告の要否を先に判定してください。
今日やる、たった1つのこと
比較記事をもう1本読むのはやめて、公式サイトで自分に該当するプランの料金と対応範囲を確認してください。個人なら消費税申告の対応可否、法人なら人数と使用サービスを入れた年間総額。この2つが分かれば、判断に必要な材料は揃います。
そのうえで、まだ迷うなら第9章の方法——同じ取引10件を両方に入力する——を試してください。1時間で答えが出ます。
マネーフォワード クラウドの詳細・料金を公式で確認する freee会計の導入相談・補助金の対象か確認するまとめ
- 簿記の考え方に沿って帳簿を作りたい/税理士と組むならマネーフォワード、簿記を覚えずに済ませたいならfreee
- 個人向けは パーソナルミニ10,800円/パーソナル15,360円/パーソナルプラス35,760円(すべて税抜・年払い年額)
- パーソナルミニは消費税申告に非対応。インボイス登録するならパーソナル以上を選ぶ
- 法人向けは ひとり法人 月3,980円・年29,760円/スモールビジネス 月5,980円・年53,760円/ビジネス 月7,980円・年77,760円(税抜)
- 年払いにすると法人はどのプランでも年18,000円(税抜)安くなるが、初回は月払いで2〜3か月試すのが安全
- 法人はひとり法人の月払いが両社同額。それ以外の価格帯では年払いでマネーフォワードが安い
- freee法人の「ミニマム」は旧プラン名。現行は ひとり法人/スターター/スタンダード/アドバンス/エンタープライズ
- デメリットは ①ミニの消費税申告非対応 ②プラン別機能差の分かりにくさ ③人数・オプションでの料金増 ④初期設定の煩雑さ ⑤サポートのプラン依存 の5点
- 比較は基本料金ではなく自社構成での年間総額で行う。年3万円以内の差なら操作感を優先する
- 年払いの中途解約・データ出力の条件は公式サイトと利用規約で必ず確認する
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