東邦ガスの電気セットはおすすめ?料金・メリット・デメリットと中部電力との比較を徹底解説
- 東邦ガスの電気セット(ファミリープラン)は、30A・40A以上の中〜大容量世帯には中部電力より電気代が安くなりやすい選択肢。
- 電気とガスを1社にまとめることで、請求の一本化・がすてきポイント付与という管理面のメリットが生まれる。
- ただし、20A以下の少電力世帯と、燃料費高騰局面では東邦ガスが割高になるリスクがある。
- 向いている人:愛知・岐阜・三重在住で、東邦ガスのガスを既に使っており、30A以上の契約で電気も一本化したい人。
- 向いていない人:20A以下の少使用世帯、新電力でさらに安い料金を追求したい人、電気とガスを別々に最適化したい人。
毎月の光熱費の請求が2社から届いていて、「どこかにまとめられないか」と感じたことはないでしょうか。電気はこちら、ガスはあちらと分かれていると、引き落とし日の管理も明細の確認も手間がかかります。そのうえ「セットにすれば安くなる」という話を耳にしながら、実際どれほどお得なのか、デメリットはないのかが分からずに後回しにしている方も多いはずです。
本記事では、愛知・岐阜・三重を中心とした中部エリアで電気とガスをまとめるなら有力候補となる「東邦ガスの電気セット(ファミリープラン)」について、料金・申込手順・デメリット・中部電力との比較を具体的な数字と表を用いて解説します。読み終えたとき、セットにすべきかどうかの判断が自分でできる状態を目指します。
東邦ガスの電気セットとは何か
東邦ガスグループが提供する電気サービスの全体像
東邦ガスは愛知・岐阜・三重を中心に都市ガスを供給する大手ガス会社です。2016年の電力自由化以降、同社は電気の供給も開始し、「東邦ガスグループの電気」ブランドでガスと電気のセット契約を推進しています。
東邦ガスの電気プランは大きく2種類に分かれています。
| プラン名 | 加入条件 | 特徴 |
|---|---|---|
| ファミリープラン | 東邦ガスグループのガスを契約していること | 電気とガスのセット専用。ガスセット割が適用される主力プラン |
| シンプルプラン | 東邦ガスのガス契約不要 | 電気のみの加入も可。ファミリープランより割引率は下がる |
本記事で主に扱うのは、ガスとのセット契約で最大のメリットを受けられる「ファミリープラン」です。なぜなら東邦ガスの電気を検討する多くの人が「現在のガス代もまとめたい」という動機を持っているからです。
対象エリアと基本的な条件
東邦ガスの電気に申し込めるのは、以下の条件を両方満たす場合に限られます。
1. 東邦ガスグループの都市ガス供給エリア内(主に愛知県・岐阜県・三重県の一部)
2. 中部電力パワーグリッドの電力供給エリア内(同エリアとほぼ重複)
プロパンガス(LPガス)利用者や、東邦ガスの都市ガスが来ていない地域の方は、残念ながらファミリープランには加入できません。まず自宅が都市ガスエリアかどうかを確認することが最初のステップです。
がすてきポイントとは何か
東邦ガスの電気を契約すると、電気料金の支払いに応じて「がすてきポイント」が付与されます。このポイントはガス代・電気代の支払いに充当できるほか、一部の提携施設での利用も可能です。
ポイント還元は金銭的な大きな割引ではありませんが、電気とガスの両方でポイントが貯まるため、長期継続利用者にとって積み重なりやすいメリットです。2026年夏時点では、特定のキャンペーン期間中に基本料金3か月相当(最大6,000円分)のがすてきポイントをプレゼントするキャンペーンも実施されています(2026年7月1日〜9月30日)。
東邦ガスの電気料金プラン比較表
【auひかり】ガス・電気のセット見直しと合わせて光回線も比較。最大79,000円キャッシュバック中ファミリープランの料金構造
東邦ガスの電気料金は「基本料金(アンペア別)+電力量料金(従量制)+燃料費調整額」という構成です。中部電力の従量電灯Bと同様の構造を持っており、使用量が多いほど1kWhあたりの単価が上がる三段階料金制を採用しています。
なお、東邦ガスの具体的な料金単価は毎月更新される燃料費調整額の影響を受けるため、以下の表は2026年8月時点の公開情報を基にした参考値です。正確な料金は東邦ガス公式サイト(https://www.tohogas.co.jp/denki/)でご確認ください。
| 契約アンペア | 基本料金(税込・月額) | 備考 |
|---|---|---|
| 10A | 311円前後 | 20A以下は割安感が薄い |
| 15A | 467円前後 | |
| 20A | 622円前後 | 中部電力との差がほぼない水準 |
| 30A | 933円前後 | セット割の恩恵が出始めるライン |
| 40A | 1,244円前後 | ファミリー世帯の標準。費用対効果が高い |
| 50A | 1,555円前後 | 大型住宅・多世帯向け |
| 60A | 1,866円前後 | 大型住宅・大消費向け |
電力量料金(従量単価)は使用量に応じた三段階制で、多く使うほど上位段階の単価が適用されます。一般的な4人家族(月350〜400kWh使用)では、中部電力ミライズの標準メニューと比較して東邦ガスのファミリープランの方が電気代単体で安くなるケースが多いと複数の比較サービスで報告されています。
シンプルプランとファミリープランの違い
東邦ガスのガスを契約していない人は「シンプルプラン」での加入になります。シンプルプランはガスのセット割が適用されない分、ファミリープランより電力量料金の単価が若干高くなる傾向があります。
電気だけを東邦ガスに切り替えてコストを下げたいという場合、シンプルプランで試算したうえで「ガスもまとめるとさらにお得か」を検討する順序が合理的です。
燃料費調整額の注意点
東邦ガスの電気には燃料費調整額の上限設定がありません。これは特定の注意点です。中部電力の一部プランには上限が設定されており、燃料の市況価格が急騰したときでも電気代の上振れを一定範囲に抑える仕組みがあります。東邦ガスにはその上限がないため、燃料価格高騰時には中部電力より請求額が高くなる局面が生じる可能性があります。
2022〜2023年のエネルギー価格高騰期には、多くの新電力・地域電力で燃料費調整額が大幅に上振れしました。東邦ガスも同様のリスクを内包しています。「普段は安くても高騰時は高くなるリスクがある」という点を認識したうえで判断してください。
※公式サイトの料金シミュレーターで自宅の節約額を試算できます
ガスとのセット割の仕組みと節約額
ファミリープランのセット割はどう機能するか
「セット割」とは、東邦ガスのガスを契約しているユーザーが電気のファミリープランに加入することで得られる割引効果の総称です。ただし東邦ガスのセット割は、電気のみ・ガスのみと比べて月額いくら引きという形で固定金額が明示されているわけではなく、ファミリープラン自体の電力量料金単価がシンプルプランより低く設定されているという構造です。
つまり「セット割=ファミリープランの安い単価」であり、ガスをまとめていることが安い単価の適用条件になっています。
がすてきポイントの貯まり方
電気とガスを両方東邦ガスでまとめると、それぞれの支払いに応じてがすてきポイントが付与されます。ポイントの付与レートや交換条件は東邦ガス公式のMyTOHOサービスで確認できます。長期的に使い続けることで累積ポイントが数千〜数万ポイントに達し、光熱費の支払いに充当できる点は実質的なコスト削減につながります。
請求一本化というメリットの実際の価値
金銭的な節約以外に、電気とガスを1社にまとめることの実務的なメリットがあります。毎月の検針票・請求書・引き落とし先が1社に集約されるため、固定費の把握が容易になります。特に確定申告で光熱費を按分計上しているフリーランサーや個人事業主にとって、領収書・明細が1社分にまとまることは事務コストの削減につながります。
また、引っ越し時の手続きも電話1本で電気とガスの両方を同時に止め・開始できるため、転居が多い人にも管理のしやすさが光ります。
東邦ガスと中部電力の比較表
電気料金の直接比較
中部エリアで最も多く比較されるのが「東邦ガスのファミリープラン」と「中部電力ミライズの従量電灯B」です。以下は公開情報を元にした参考比較です(料金は試算値であり、燃料費調整額・再エネ賦課金は変動します)。
| 比較項目 | 東邦ガス(ファミリープラン) | 中部電力ミライズ(従量電灯B) |
|---|---|---|
| 提供エリア | 愛知・岐阜・三重(東邦ガスエリア内) | 愛知・岐阜・三重・静岡・長野(中部エリア全域) |
| 基本料金(30A) | 933円前後 | 858円前後 |
| 電力量料金(第1段階〜120kWh) | やや割安傾向 | 標準 |
| 電力量料金(第3段階・300kWh超) | 比較的割安傾向 | 標準(上限あり) |
| 燃料費調整額の上限 | 上限なし(高騰時リスクあり) | 上限あり(一部プラン) |
| ガスとのセット割 | あり(ファミリープランが対象) | あり(中部電力ミライズのガスと) |
| ポイント制度 | がすてきポイント | ミライズポイント |
| 解約違約金 | なし(公開情報に基づく) | なし |
| スマートメーター必要 | 必要 | 必要 |
単純に電気代だけを比べると、30A以上の世帯では東邦ガスのファミリープランが中部電力より安くなるケースが多いと複数の比較サービスが分析しています。一方、ガスについては中部電力ミライズのガスプランの方が東邦ガスより若干安い場合があるという報告もあります。
どちらにまとめるべきかの判断基準
・すでに東邦ガスの都市ガスを使っており、電気だけを切り替えたい
・30A以上で電気使用量が月200kWh以上の世帯
・請求の一本化・管理のシンプルさを重視する
・がすてきポイントをガス代・電気代に充当したい
・電気使用量が月150kWh以下の少人数世帯(20A以下)
・燃料費高騰リスクを極力避けたい人
・電気はより安い新電力、ガスは東邦ガスで分けて契約する方が年間トータルで安い場合
・プロパンガス利用者(ファミリープランに加入不可)
※申し込み後、現在の電力会社への連絡は不要です
東邦ガスの電気セットへの申し込み手順
申し込みに必要なものを事前に準備する
東邦ガスの電気への申し込みはスマートフォンから行えます。申し込み画面に入る前に以下を手元に用意しておくとスムーズです。
- 現在の電気の検針票(お客様番号・供給地点特定番号が記載)
- 東邦ガスのガスのお客様番号(ファミリープランの場合)
- 引き落とし先の銀行口座またはクレジットカード情報
- 連絡先メールアドレス
「供給地点特定番号」は22桁の番号で、電気の検針票に記載されています。この番号があれば現在の電力会社への解約連絡は不要で、東邦ガスが手続きを代行してくれます。
申し込みの流れ(ステップ別)
スマートフォンまたはPCで「東邦ガス でんき 申し込み」と検索し、公式申し込みページへ進みます。
ガスを東邦ガスで契約中であれば「ファミリープラン」を選択します。ガス未契約であれば「シンプルプラン」を選択してください。
検針票から22桁の供給地点特定番号を転記します。現在の契約アンペアも同時に確認して入力します。
名前・住所・連絡先のほか、引き落とし先の銀行口座またはクレジットカードを登録します。
申し込みが受理されると、切り替えに際してスマートメーターの確認(設置済みなら工事不要)が行われます。新たに工事が必要な場合は別途日程調整が入ります。
申し込みから切り替え完了まで通常1〜2か月程度かかります。切り替え完了後、東邦ガスからの電気料金請求が始まります。
切り替えに必要な期間の目安
電力の切り替えは申し込みから1〜2か月程度が標準的な期間です。これは検針のタイミングや、スマートメーターの設置状況によって前後します。すでにスマートメーターが設置済みの場合は比較的早く切り替えが完了します。
切り替え期間中は従来の電力会社から電気が供給され続けるため、停電等のリスクは一切ありません。また申し込みから切り替え完了まで、現在の電力会社への連絡・手続きは不要です。
切り替え時の注意点
スマートメーターが設置されていない場合
電力の新規切り替えにはスマートメーターが必要です。古い機械式メーターのままでは申し込みができないか、切り替えに際してスマートメーターへの交換工事が発生します。交換工事自体は無料ですが、工事業者との日程調整が必要になるため、切り替えまでの期間が延びることがあります。
集合住宅の場合、メーターがすでにスマートメーターに換装済みのケースが多いため、事前に管理会社や電力会社に確認しておくと安心です。
賃貸住宅・集合住宅での注意点
賃貸物件では、電力会社の変更に管理会社や大家の許可が必要な場合があります。事前に契約書や管理会社に確認してから申し込むことを推奨します。なお一般的な電力小売の切り替えは個人の権利として認められており、多くのケースで許可なく変更できますが、設備や契約内容によっては制約がある場合もあります。
解約時の手続きと違約金
東邦ガスの電気は、公開情報の範囲では解約違約金が設定されていないとされています。ただし、解約時期によっては精算が発生する月が出る場合があります。解約を検討する際は東邦ガスのカスタマーサポートに事前確認することを推奨します。
また、電気を解約してもガスはそのまま継続できます。逆にガスを解約するとファミリープランの加入条件を失うため、電気の料金もシンプルプランの料金水準に変更になる可能性があります。
東邦ガス電気セットのメリット
メリット1:30A以上の世帯では電気代が中部電力より安くなりやすい
ただし、この優位性は燃料費調整額の水準によって変動します。市況が安定している時期は東邦ガスが有利になりやすい一方、高騰時は上限がないため逆転するリスクがあります。
メリット2:電気とガスの請求が1社にまとまる
メリット3:がすてきポイントが電気とガス両方から貯まる
メリット4:引っ越し時の手続きが1社で完結する
メリット5:大手ガス会社の安定した供給体制
東邦ガス電気セットのデメリット・注意点
デメリット1:燃料費調整額の上限がなく、高騰時のリスクがある
デメリット2:20A以下の少電力世帯には恩恵が薄い
デメリット3:東邦ガスのガス契約が前提条件(エリア制限あり)
デメリット4:より安い新電力を選ぶ余地がなくなる
デメリット5:切り替えに1〜2か月かかる
東邦ガス電気セットの口コミ・評判
好意的な口コミに見られる傾向
複数の口コミサイト・SNSで見られる肯定的な評価のパターンをまとめます。実際の口コミを引用するのではなく、公開されている評判情報の傾向を整理した内容です。
・「電気とガスがひとつにまとまって管理が楽になった」
・「毎月の請求書が1枚になってすっきりした」
・「ファミリープランに切り替えてから電気代が下がった(30A以上の世帯)」
・「がすてきポイントが思ったより貯まる」
・「東邦ガスのカスタマーサポートが対応しやすかった」
否定的な口コミに見られる傾向
・「燃料費高騰時に中部電力より請求が増えた(2022〜2023年頃)」
・「1人暮らし・20A以下では節約効果がほとんどなかった」
・「切り替え手続きに1か月以上かかった」
・「申し込み後の確認メールが分かりにくかった」
口コミから読み取れる実態
口コミの傾向を整理すると、東邦ガスの電気セットへの満足度は「世帯の電気使用量」と「契約した時期の燃料価格水準」に大きく左右されていることが分かります。電気を多く使う30〜40A以上の世帯かつ燃料価格が安定している時期に切り替えた人ほど満足度が高く、逆に少使用世帯や燃料高騰期に切り替えた人は期待外れと感じるケースが見られます。
これは東邦ガスのプラン特性(上限なし燃料費調整額・30A以上での優位性)を正確に反映した口コミ傾向であり、この記事で解説してきた内容と一致しています。
向いている人・向いていない人のまとめ
東邦ガスの電気セットに向いている人
- 愛知・岐阜・三重在住で、東邦ガスの都市ガスを既に利用している
- 契約アンペアが30A以上で、月の電気使用量が200kWh以上のファミリー世帯
- 電気とガスをまとめて管理の手間を減らしたい人
- がすてきポイントを積極的に活用したい人
- 大手企業の安定したサービスを好む人
- 引っ越しが多く、手続きを1社でまとめたい人
東邦ガスの電気セットに向いていない人
- 1人暮らし・20A以下の少電力世帯(節約効果が限定的)
- プロパンガス利用者(ファミリープランに加入不可)
- 燃料費調整額の上限がない点を許容できない人(高騰リスク回避優先)
- 電気は最安値の新電力、ガスは現状維持という個別最適を追求したい人
- 東邦ガスのガスも中部電力のガスも両方利用していない人(エリア外)
よくある質問(FAQ)
世帯別の節約シミュレーション:実際いくら変わるか
1人暮らし(15〜20A・月80〜120kWh)のケース
単身世帯では一般的に電気の使用量が少なく、月あたり80〜120kWh程度が目安です。この使用量帯では、東邦ガスのファミリープランと中部電力ミライズの従量電灯Bの電力量料金の差は小さく、月あたりの節約額は数十円〜数百円程度にとどまるケースが多いと言われています。
・月使用量:100kWh
・現在(中部電力・20A):月約2,800〜3,200円
・東邦ガス切り替え後(ファミリープラン・20A):月約2,700〜3,100円前後
・差額:月0〜200円程度(燃料費調整額の水準次第でゼロ〜逆転の可能性あり)
結論:1人暮らしは切り替えのメリットが小さく、管理の手間に見合わない場合が多い。
したがって、1人暮らしで「管理の一本化」という利便性メリットにどれほどの価値を感じるかが判断の分かれ目です。金銭的な節約だけを目的に切り替える場合には、投資対効果が低い可能性があります。
夫婦2人世帯(30A・月180〜250kWh)のケース
夫婦2人でどちらかが在宅時間が長い場合、月の電気使用量は180〜250kWh程度になることが多いです。このゾーンから東邦ガスのファミリープランの割安感が出始めるとされています。
・月使用量:220kWh
・現在(中部電力・30A):月約6,500〜7,500円
・東邦ガス切り替え後(ファミリープラン・30A):月約6,200〜7,200円前後
・差額:月200〜500円程度(年間2,400〜6,000円の節約可能性)
結論:節約効果が出始めるラインで、ガスのセット管理の利便性も加わると総合的にプラス評価になりやすい。
4人家族(40〜50A・月350〜500kWh)のケース
ファミリー世帯で最も東邦ガスのセット割の恩恵が大きいのが、月350〜500kWhを使う4人家族です。電力量料金の第3段階(300kWh超)の単価が中部電力より低い場合、使用量が多いほど節約額が大きくなる構造です。
・月使用量:400kWh
・現在(中部電力・40A):月約12,000〜14,000円
・東邦ガス切り替え後(ファミリープラン・40A):月約11,000〜13,000円前後
・差額:月500〜1,500円程度(年間6,000〜18,000円の節約可能性)
結論:節約効果が最も大きく、セット割のメリットを最大限享受できる世帯層。積極的に比較する価値がある。
上記の試算はあくまで参考値です。実際の節約額は燃料費調整額の水準・契約月・適用されるキャンペーンによって大きく変動します。正確な数字は東邦ガス公式サイトのシミュレーターに現在の検針票の数値を入力して確認することが最善です。
シミュレーションで確認すべき3つのポイント
節約額を試算する際には、月額の差だけでなく以下の3点も合わせて確認することを推奨します。
- 燃料費調整額の現在水準:東邦ガスの電気は上限なしのため、現時点での燃料費調整額が中部電力と比べて高いか低いかを確認する
- 季節変動:夏(エアコン使用)・冬(暖房使用)で電気使用量が跳ね上がる時期の料金差を確認する
- がすてきポイントの価値:月額の電気代・ガス代の合計からポイント付与分を差し引いた「実質負担額」で比較する
東邦ガス・中部電力ミライズ・新電力の三者比較
中部エリアの主要選択肢を横断的に整理する
東邦ガスの電気を検討する際には、中部電力ミライズだけでなく、中部エリアで契約できる新電力の選択肢も視野に入れることで、より正確な判断ができます。以下は主要な選択肢の特徴を整理した比較表です。
| 項目 | 東邦ガス(ファミリープラン) | 中部電力ミライズ(従量電灯B) | 大手新電力(一般的な傾向) |
|---|---|---|---|
| 提供者の規模・信頼性 | 大手ガス会社(中部エリア最大手) | 地域電力会社(東証プライム上場) | 新電力各社(規模・信頼性にばらつき) |
| 電気料金水準(30A以上世帯) | 中部電力より割安傾向 | 標準(地域標準料金) | 東邦ガスより安い場合もあり(要比較) |
| 燃料費調整額の上限 | なし(リスクあり) | 一部プランで上限あり | プランによって異なる |
| ガスとのセット | 東邦ガスとのセット可(主力) | 中部電力ミライズのガスとセット可 | 基本的に電気のみ(ガスとのセット不可が多い) |
| 撤退・事業停止リスク | 低い(大手ガス会社) | 極めて低い(地域電力) | 中〜高(会社規模による) |
| カスタマーサポート | 電話・Web対応 | 電話・店頭・Web対応 | Web中心(会社によって異なる) |
| ポイント制度 | がすてきポイント | ミライズポイント | 各社独自(ない場合も多い) |
「安さ」だけで新電力を選ぶリスク
中部エリアでは、東邦ガスや中部電力ミライズより電力量料金が安い新電力プランが存在します。純粋な電気代の安さだけを追求するなら、新電力の方が有利な場合があります。しかし新電力にはいくつかの注意点があります。
・事業撤退リスク:2021〜2023年にかけて、燃料費高騰を理由に多数の新電力が事業停止・撤退した実績がある。撤退した場合は中部電力へ自動的に移行されるが、手続きの手間が発生する。
・燃料費調整額の上限なし:多くの新電力も上限なしのため、高騰時のリスクは東邦ガスと同様に存在する。
・ガスとのセット不可:新電力は電気のみの提供が基本であるため、ガスとまとめることはできず、管理の分散が残る。
・サポート体制の差:大手と比べてカスタマーサポートの規模・品質にばらつきがある。
電気代の安さのみを優先するなら新電力、ガスとのまとめ管理と一定の安心感を重視するなら東邦ガスのファミリープラン、現状維持で安定を優先するなら中部電力ミライズ、というのが大まかな選択の構造です。この3つの軸のうち何を最も重視するかが、選択の決め手になります。
東邦ガス電気セットが特に強みを発揮するシーン
以下のような状況では、東邦ガスのファミリープランが他の選択肢より合理性が高いと考えられます。
- すでに東邦ガスのガスを使っている場合:ガスを変えずに電気だけをまとめる最もシンプルな選択。ガスの解約・再契約の手続きが不要。
- 固定費管理をシンプルにしたい場合:光熱費の明細が1社にまとまることで、毎月の確認・入力コストが半分になる。
- 30A以上・月200kWh以上の使用量がある場合:電気代の節約効果が出やすいゾーンであり、かつポイントも貯まりやすい。
- 引っ越しを数年以内に予定している場合:東邦ガスのエリア内に転居する場合、電気・ガス両方を1度の連絡で移転手続きできる。
東邦ガスのサービス体制と安心感
東邦ガスの企業としての信頼性
東邦ガスは1922年(大正11年)に設立された老舗のガス事業者で、名古屋市を中心に愛知・岐阜・三重の広域で都市ガスを供給してきた実績を持ちます。東証プライム市場上場企業であり、財務基盤・事業継続性という観点から、2021〜2023年に相次いで撤退した小規模新電力とは根本的に異なる安定性を持っています。
電力の供給側としての実績は中部電力より短いものの、エネルギー事業者としての総合的な基盤・インフラ・顧客対応体制は十分な水準にあります。「新電力への不安はあるが、中部電力より少し節約したい」という人にとって、東邦ガスのポジションは「大手の安心感と新電力の価格優位性の中間」として機能します。
カスタマーサポートの体制
東邦ガスでは電話・Web・アプリによる顧客対応を行っています。料金確認・使用量の確認・各種手続きはMyTOHOアプリやWebサービスから行えるため、スマートフォンで完結できる利便性があります。
また、ガスの定期点検・設備対応も東邦ガスが一体的に担うため、光熱費関連の窓口が1社に集約されることで、問い合わせ先を迷う手間がなくなります。
環境への取り組みと再エネの位置づけ
東邦ガスは脱炭素化への対応を進めており、電気の供給においても再生可能エネルギー由来の電源調達を推進しています。具体的な再エネ比率や環境証書の内容については、東邦ガス公式サイトの環境・CSR関連ページで確認できます。環境配慮を契約の選択基準のひとつにしている方は、事前に確認することを推奨します。
まとめ:東邦ガスの電気セットは誰にとってお得か
改めて整理する「選ぶべき人・選ばなくていい人」
本記事で解説してきた内容を最終的に整理します。東邦ガスの電気セット(ファミリープラン)は、万人に最適な選択ではありません。しかし対象となる世帯にとっては、電気代の節約と管理の利便性を両立できる有力な選択肢です。
「東邦ガスのガスをすでに使っており、30A以上の契約で、月の電気使用量が200kWh以上」という条件に当てはまるなら、まず公式サイトの料金シミュレーターで現在の電気代と比較してみることを推奨します。シミュレーションで節約額が出たならば、申し込みの手間は10〜15分で完了します。
今日から始められる次の一手
本記事を読んで「自分はセットにすべきか判断したい」という方に、今日からできる具体的なアクションを1つだけお伝えします。
直近1〜2か月分の電気の検針票を引き出し、「使用量(kWh)」と「現在の月額電気料金」を確認してください。その数字を東邦ガスの公式料金シミュレーターに入力するだけで、切り替え後の概算金額が出ます。そこで節約額がプラスなら申し込みを検討し、マイナスなら現状維持またはほかの選択肢を探すという判断ができます。
光熱費は毎月必ず発生するコストです。少しの情報収集で年間数千〜数万円の差が生まれる可能性があります。まずシミュレーターを確認することから始めてみてください。
※公式サイトで料金シミュレーション・申し込みができます
本記事の情報は2026年8月時点の公開情報に基づいています。料金・条件・キャンペーンは変更される場合があります。申し込み前に必ず東邦ガス公式サイト(https://www.tohogas.co.jp/denki/)で最新情報をご確認ください。

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